蒲原鉄道は廃止の時期が比較的遅かったので、多くの車両が現在も保存されているのは喜ばしいことではあります。
その中で、古参のオリジナル電車3両のうちワンマン化されなかった2両は今も保存され、見ることができます。ただ、その保存の状態は?というと残った2両共に決して褒められたものではありません。
ちゃんと屋根が被さっているものの、各部の腐食が進んで状態は良好とは言えません。
こちらは1993年7月の訪問時です。奇麗な姿をしています。
この頃は屋根がありませんでした。
さて、もう一両の仲間です。
こちらは五泉からほど近い阿賀野市の安田民俗資料館に保存されているモハ51です。
ある意味屋根のあるモハ11号より傷んでいないようにさえ見えます。
完全に艶が落ちた電車の雰囲気、これはこれでグッとくるものがある気もします。。。
でも、このまま朽ち果ててしまいそうな予感はします。
85.3.2 村松 |
こちらはまだ車籍があったころのモハ51号です。
6 comments:
こういうのって、実にあちこちで見た気がしますが、「打ち棄てられた風景」「廃景」として受け入れるしかないんでしょうね。
Cedarさん
そうなんでしょうね。
保存時の管理者が亡くなったりすると、悲しい結末に向かうケース多いですね。
別所線の丸窓電車は、静態保存後も意外と腐食が進んでいないように見えましたが、蒲原鉄道保存車は屋根付きのモハ11でもずいぶん傷みが激しいですね。雪国ならではの、湿気の多さも影響しているんでしょうか。
戦争に勝った記憶がある国は、栄光の歴史を残すために過去の文物の保存に熱心だが、敗戦国はその逆という話を聞いたことがあります。
最後の画像をみて
電車だけでなくとなりに止めてある消防車、古風な建物
そしてほかの野外展示品が手入れの状態にもよるが
風化してしまったように感じました。
今は新型コロナウイルスの関係でそこまでいかないと思いますが、文化財の管理の難しさを見てしまったようです。
緑の猫さん
屋根があっても劣化が進んでいるのは確かに湿気もあるかもしれませんね。
最後のお話、そういうこともあるのかもとちょっと新鮮な感覚を持ちました。
taiitis さん
産業遺産の維持管理の難しさはいつも感じることですが、象徴的な案件のひとつですね。
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