その中でも気に入ったのは播磨下里駅でした。
模型では駅舎のスペースというのは結構な面積を占めており、そのスペースが捻出できないケースがままあります。そのようなときに妻側に駅入り口があるコンパクトな駅舎は重宝するので模型向きな駅舎だと以前から思っていました。
差し掛けは線路側に向かって高くなっているタイプです。
駅舎のそばにシンボルツリーがあるのもこの駅舎の印象を良くしていると思います。
このコンパクトな駅舎はいつかは模型化したいと思っていましたので、現地に行った時に細かいところまで写真を撮ったり採寸をしておきました。
その成果を活かして、私の企画・設計でエムズコレクションから1:80の模型もキットで発売しました。
こちらは私鉄電車駅風にアレンジした例です(上下二枚は青柳 明氏撮影・RMM記事に紹介しました)。
こちらの写真を見ていただくとわかるように、同じ駅舎シーンですが屋根を瓦屋根に変え、架線柱を通信柱に交換すると国鉄の駅の様なスタイルにできるという着せ替えで楽しむ駅シーン作品として作ったものです。
こちらはまた別の作品で昨年製作したもので、駅舎キットをアレンジして組んだ雉子鳴駅です。
こちらは国鉄地方交通線の駅をイメージして製作したものです。
詳細は近々にRMM誌上で紹介の予定です。
このような風景の中に再び立ちたいと思いながら作りました。
こちらの作品は以前紹介した近鉄電車のエースカーとバーターで岡本さんに進呈しています。現在は日乃電さんに飾られています。
車両には正直あまり興味がわきませんが、沿線風景や駅舎のその後は見てみたいものです。機会があれば、もう一回行ってみたい駅です。
5 comments:
確かに模型にしたら楽しそうな駅ですね。
写真ではわかりませんが、内部構造は入口からのぞき込んで「待合室→事務室(この規模で宿直室はあるのかな?)」で待合室から右手に向かってホームでしょうか?
コンパクトな駅ですと単線の棒線駅や併用軌道レベルの軽便などにはまだ下がありますが、複線の橋上駅でもこれぐらい圧縮できるという例で(知っておられるかもしれませんが)静岡鉄道の入江岡駅が面白いです。
地方私鉄でもある程度密度の高い都市向けだと思われますが・・・
民営化後のjJRでは、このような小さな無人駅の駅舎の多くが消えてしまったので、今では貴重な存在ですね。
Wikipediaによれば、駅舎は1918年に建設とあるので、国有化前の播州鉄道(→播丹鉄道)時代、つまり戦前の地方私鉄の遺産ということになります。
レサレサさん
内部はご想像の通り待合室、事務室の順で、外の構造から見る限りミニマムですが宿直室(休憩室?)があったようです。
入江岡駅、私鉄らしい面白い駅ですね!
三等急電さん
今の鉄道ではJRも私鉄でもびっくりする規模の駅でも無人だったりしますね。
JRの無人駅は安全面の理由としながら解体されてこの種の駅舎は本当に減りましたね。
はじめまして。
播磨下里駅…僕も好きな駅でしたが6年ほど前に改装されてしまい、外観は留めていますが内装は残念な事になってしまいました。
実は私はこの駅の隣の長駅でボランティア駅長をさせていただいております。
播磨下里、法華口とともに指定有形文化財になっておりますが、現在では唯一外観、内装ともに原型を留めた駅となっています。
この8月で3期、6年続けてきましたが、4期目も継続しますので、関西方面お越しの機会があれば是非訪れてみてください。
お待ちしております。
…著者も拝見しておりますよ😊
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