今回の72・73系本などもそのような今の流れのおかげで随分と助けられました。
そして、そこでの出会いから、以前では一生作れない(作らない)であろうと思っていた車輌も作ることができる有難い時代になりました。
その有難いモデルは、西の方からやってきました。
開けてみると、九州地区に配置された国鉄時代の意欲作・キハ66/67形のモデルが。
雉撃ち師が設計、神戸のHINODE MODELさんがレーザーカットした新作です。
この型紙はペーパールーフ仕様ですが、実は私はペーパールーフが大の苦手です。
そこで雉撃ち師に懇願して屋根の曲げだけはやってくれ~、と甘えてしまいました。おかげさまで、有難い箱車体で弾着しました。
ご存知のようにこのキハ66・67形は国鉄時代の1975年に新幹線連絡用に新造した汎用型気動車で、当時では優等車輌以外に採用されなかった冷房装置、空気ばね台車、方向幕などを備えるほか、車内は転換クロスシートが奢られたエポックメイキングな気動車です。
この車輌の特徴はやはり屋根上に備えられた冷却装置です。
この車輌の模型化はここがネックでなかなか手を付けられない方も多いのではないでしょうか。
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この気動車は登場時からすごく気になる存在で、その姿見たさに宇部・小野田線訪問時に一日を直方まで足を延ばして見に行きました。自分が新造車輌に興味を持つのは非常に珍しいことであります。
77.7.15 直方気動車区 |
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もちろん、直方気動車区にも訪問して、床下機器とかじっくりと拝見してきています。
もちろん、いつかはこの気動車を模型化したいがための取材が目的の訪問でした。
117系に踏襲されたという側面窓配置も新鮮ですし、このスタイルで一般気動車色を急行色の塗分けにしたというのも新鮮でした。
色々な面でトライアルな部分があったのだと思います。
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ちょうど急行色のキハ55形と編成を組んでいたので、色の差がわかるショットということで撮ったのだと思われるこの写真ですが、白黒では全く違いが判りません。
因みにこのカラーリングは短命で、この翌年の1978年からは急行色に変更されたらしいです。
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1980年ごろまでは急行運用もあり、方向幕も急行表示が出ています。
しかしながら、新鋭気動車の乗り心地は?というと、お世辞にも快適とは言い切れない変速ショックと豪快すぎるエンジン音にちょっと驚いてしまいました。
この辺りは当時の新聞報道にも残されていますね。
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模型のための資料収集が目的だったので、気動車区にいっぱい休んでいた様々な気動車もほんのちょっとしか撮っていません。今考えたら随分と勿体ないことをしたものだと悔やまれますが、当時はそんな感覚で撮っていました。
高校生ですので、興味があっても予算は限られています。フィルムの本数も一日せいぜい36枚撮り1本が良いところで、そんなにバシバシ撮るような余裕なんて無かったこともありました。
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キハ28は貫通扉も開けっ放しのおおらかな時代です。
それからずいぶんと時間が経ちましたが、この時に撮った模型製作のために撮った写真もようやく本来の目的での出番が遂にやってきました。
この系式は当時の北九州では目立ってましたね。筑豊電鉄や北九州線通いしてたCedarも、何度か乗りました。一般色の急行塗りって時代があったのは知りませんでした。
ReplyDeleteCedarさん
ReplyDelete新しいのは基本興味なかった時代にこれだけは何故か興味津々でした。
乗ってみたら、凄い音がするのと変速ショックが大きいのでちょっとイメージが変わってはしまいましたが。。。
お電車好きの先生がついに爺ーぜるですか・・
ReplyDelete現役?当時は見たことも乗ったことも無かった車両でしたが一昨年の九州行脚の時にシーサイドライナーで大量に走り回っていたのに乗りました。気動車の転換クロスはイイですね。
通りすがりの64さん
ReplyDelete実は気動車も大好きなんですよ。
結構あちらこちら見に行ってますし、モケーもあります。
最初に見たときはピカピカの新車でしたが、いよいよ引退みたいですね。
明日5日、シーサイドライナー4連のラストランですね。
ReplyDeleteJR九州長崎支社の公式ユーチューブチャンネルで中継するみたいです。
北マトさん
ReplyDelete私もSNSで見ました。
完成するまでにもう一回実車見たいのですが、この状況では叶わぬ夢に終わってしまいそうです。