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Tuesday, September 3, 2019

一畑電車デハ23、引退後の明暗

一畑電車のデハ20形は私の大好きな電車の一つです。

デハ23 01.4.15 平田市図書館

日本で最後まで残った手動扉電車であったこの系列は、地方私鉄にしては結構な俊足で走っていたのも魅力的でした。

引退後、そのうちの一輌が地元の図書館の敷地に昔の姿に戻されて展示されました。
すぐ脇には後輩たちが走る線路もあってデハ23は幸せそうな姿に見えました。


デハ23 01.4.15 平田市図書館

ところが、屋根も何も無いこの状況では当然痛みも激しく、自治体が匙を投げてしまいました。
引き取り手が無かったら解体ですって。
無責任なものです。
結局は先頭部分だけが郷土館に入ったものの、残った部分は解体されてしまいました。

デハ23 01.4.15 平田市図書館

まあ、毎回嘆いてもしょうがないのでしょうが、日本の産業遺産に対する意識はまったくの後進国ですね。

4 comments:

レサレサ said...

清水港線なんかもこの惨事にあってますね。
使用していた客車を鉄道を置き換えた道路の側において保存していたので、21世紀初頭頃まではバスで三保半島に向かうと青い客車(スハフ42 2105)が清水市内線のクリーム色の路面電車と黄色い小さな入替機に挟まれてよく見えていました…が、野ざらしなのがまずかったらしく(最初は別のところで屋根付き保存だったらしい)2010年に解体されたそうです…

大井川鉄道に引き取られた仲間はまだ残存しているのですが…残念ですね。

chitetsu said...

レサレサさん
雨ざらしでの保存はしょせん限界がありますね。
特に半鋼製の車輌は屋根がやられてしまいます。
清水から大井川に行っていたのはしりませんでした。

レサレサ said...

>清水から大井川に行っていたのはしりませんでした。

大井川鉄道に行った客車はオハ47の2081、スハフ42の2184と2286(現在はいずれも千位の2が除去されている)だそうです。外見から判断する(側面番号が読み取れないので)と現在トーマス号に使われている客車がそれみたいで、少なくとも私が2016年3月に大井川鉄道に行った際、トーマス号用客車1台の妻板に「スハフ42 286」(旧2286)を確認しました。



chitetsu said...

レサレサさん
確かに近場にあったので、大井川としても好都合であったのでしょうね。