私の担当はお電車を並べる『地べた』でした。
今回から何回かに分けてその桜上水検修庫『ふう』ジオラマの製作記をお届けします。
どのような風景にするかは、余り悩みはありませんでした。
グリーン車時代のねぐらはやはり桜上水でしょう。
私自身も親の車でここの踏切から新宿方の車庫風景とそこに止まっているグリーン車の記憶が焼き付いています。
場所は簡単に決まりましたが、資料が非常に少ないのです。
八王子方の工場の写真は結構あるのですが、新宿方の検修庫は想像以上に資料がありません。
©上保光正 転載禁止 |
京王委員会の面々に聞いても、出てきた写真はこれだけ。
こちらは地元上保さんの撮影による貴重な画像です。
でも、残念なのは側面がわかりません。
記憶はあっても、記録はなかなか無いものですね。
今回は想像で作った部分が多いので『桜上水ふう』としました。
工作、開始。 |
ということで、着手しました。
着手したのはいろいろあって、1月の27日。
撮影の約束日まで既に一か月を切っていました。
ベースにはお得意の世界堂で売っている木製額縁です。
額縁サイズはちょっと特殊で数字が割り切れないのですが、257×364というサイズのもので、それを2枚並べます。
このパネルの寸法は奥行きがなく、スタジオ撮影の土台としては実は失格なのです。
しかしながら、電車で持っていく=撮影後に乾杯いえい!をする、ことから必然的に決まったものなのです。
動機は、不純です!
その奥行きに実物通り5本の線路を配置するのはちょっときつい・・・。
ただ、京王線の線路敷はクリアランスの少ない軌道線イメージが濃厚です。
それを再現したいこともあったので、かなりシビアになっています。
当時の京王線の車体幅より大きい国鉄サイズの伊豆急でチェックをします。
スチレンペーパーで嵩上げ |
線路の配置が決まったら、スチレンペーパーで路盤分を嵩上げします。
実物では駅の副本線から本線上り方に入るシーサスクロッシングが存在します。
位置的には微妙なのですが、無理やりその端部を挿入します。
挿入するポイントはCedarさんから頂いた若干ジャンク気味の片渡り2個。
勿体ない使い方ではあるのですが、クロス手前で切ってしまうのがポイントです!
続きます。
2 comments:
上保さんの写真は600V時代でしょうか。私の記憶は昇圧して5000系がデビューした頃からですが、新宿寄りの建屋は見た覚えがありません。
モハメイドペーパーさん
上保さんの2600は600V時代の画像です。
新宿寄りの建屋は当時でも新しいもののようですね。
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