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Wednesday, August 9, 2017

蒲原鉄道の保存車の今 その3

少し間が開きましたが、蒲原鉄道の保存車紀行今回は冬鳥越の保存車です。


モハ1、61 17.7.17 冬鳥越

モハ1ほか3輌が青空の元きれいな姿で並んでいます。
こんな山奥の無人地帯のような場所に屋根なしでの保存は時間の問題で荒廃するのではと案じていましたが、実態としては実に美しく整備されています。

モハ1 17.7.17 冬鳥越

モハ1のアップです。
最近再塗装もされたようで、保存当初と変わらない姿を維持しています。


モハ1 17.7.17 冬鳥越

順光側から見たモハ1です。
復元部分が多い分、床下や車内などでな点がありますが、だるまさんをここまで仕上げたのは敬服します。


モハ1 17.7.17 冬鳥越

車内も美しく復元され、その状態がおおむね維持されています。


モハ1 81.9.6 村松

これは現役ではなく、退役時代です。

モハ61 17.7.17 冬鳥越

モハ61です。
パンタグラフは以前の原口さんのコメントのように現役時代の晩年に交換されて蒲原タイプではなくなっています。
今回気づいたのですが、側面部分のウインドウシルが前面などに比べてやたらと分厚いです。もしかしたら譲渡時に補強をしたのでしょうか?

モハ61 98.11.24 五泉ー今泉


こちらは現役時代です。

ED1 17.7.17 冬鳥越

ED1です。
こちらも貴重な機関車です。
車内もバッチリ見学可能です。

モハ1、61 17.7.17 冬鳥越

五泉、村松の保存車がトホホな状態であった分、冬鳥越の保存車の素晴らしさが印象に残りました。


4 comments:

すぎたま said...

すぎたまです。こんにちは。

蒲原鉄道のモハ61形、えらく台枠が厚く、窓配置がdD6D6Ddという、小田急旧クハ1650形や三井三池ホハ100形と同じであることが気になりますね。もしかしたら、木製雑形客車の鋼体化なのかも…。
特に台枠の厚みは、上田交通モハ5370形同様の厚さです(上田は窓配置を変更改造しましたが)。このあたり、日本鉄道自動車に共通図面があったりしそうですね。もっとも小田急旧クハ1650は、東京工業所と帝国車輌の出張工事ということになっていたそうですが。

失礼いたします。

chitetsu said...

すぎたまさん
台枠も厚いですね。
西武所沢でいじっていますし、どこまでどのようにいじられたのか興味深いですね。
上田に行った小田急車も曰くありげな車輌でしたね。

原口 悟 said...

すぎたまさん指摘の「モハ61形の台枠の厚み」を見て、「日本鉄道自動車製」で「dD6D6Dd」のレイアウトという「兄弟車」ともいえる南武鉄道モハ505型(後の国鉄クモハ2020型)を改めて見てみたところ、こちらも異様に台枠が厚いことを確認しました。こちらは一応種車は元鉄道省モハ1形である南武鉄道モハ501型となっているのですが、図面を見るとボルスタ―間隔がクモハ2020型は10900mm、モハ1型は10972mmとなっており、モハ1形としての製造時期の違い及びインチ、フィート方からメートル法への換算時の数値の丸めを考慮しても台枠そのまま利用かどうかは微妙です。
モハ61の種車である西武鉄道クハ1233についての記述がRP69-11号の「私鉄車両めぐり 西武鉄道」にあったのですが、種車等の記述は無く、一応新製扱いと読めます。ただ、同時製作の車とともに「台車は全て再生品を使用」との記述があり、別のところでは「木造客車の台枠等転用可能な中古部材を極力使用した」との記述もあるので、南武モハ505型との共通点から、「台枠部材流用車」としての「共通フォーマット」のようなものを作っていたことは考えられます。
RP69-11号には、西武クハ1233と同時期に木南車両で製造されたクハ1235の写真(窓配置は同じ)もあるのですが、扉間の車体外板の裾を切り上げている」違いはありますが、扉部分の台枠の厚みはクハ1233と同様に厚いです。南武鉄道でも木南車両へ元木造省電の鋼体化を発注しており(南武モハ503形―国鉄クハ6020形)、こちらも台枠が厚いので、木南と日鉄自の両社に「台枠流用の設計」に対するなんらかの共通認識が有ったのかもしれません。

chitetsu said...

原口さん
台枠の厚み、シルの厚み等、大手メーカーの設計ではありえないような特徴が両者にありますね。
日鉄自はもちろん木南も結構なことをしていますから、設計の共有とかがあったかもしれませんね。
西武の電車もご存知のように本には書けませんでしたが、聞くところによるといろいろな荒っぽいことをしていたようですし、興味は尽きませんね。