キハ41302 81.5.4 竜ヶ崎 |
1981年の春、竜ヶ崎で点検中のキハ41302に会えました。
外観上はワンマン表示以外国鉄時代のように見えます。
キハ41302 81.5.4 竜ヶ崎 |
実車は1971年に早くもワンマン化され、同時に竜ヶ崎方の運転台が右側に移されています。
さらには液体式変速機に改造もされたり、意外と改造を受けています。
そのことが幸いして長寿であったものと思われ、私が見た翌年の1982年まで在籍しています。
キハ462 81.5.5 真鍋 |
こちらは筑波鉄道に居たキハ462です。
見た目は良く似ていますが、
国鉄キハ04 6→遠州鉄道キハ801→北陸鉄道キハ5212を経て関東鉄道にやって来ています。
転入時は既にキハ04系列は第一線を退きつつある時代に相方のキハ461と同じ人生を歩みながら転入しています。
この2輌は液体式変速機を備えて総括制御ができる(上のキハ41302は総括制御できない)こともあって、晩年まで活躍しました。
キハ41307 07.10.15 鉄道博物館 |
このキハ462はこの年に廃車になっていますが、相方のキハ461は廃車後も車庫で保管され、廃線後つくば市桜交通公園を経て鉄道博物館に収蔵されるという幸運に恵まれました。
10 comments:
関東鉄道の元国鉄キハ04形はそのうち撮りに行こうと思っているうちに姿を消してしまいました。
国鉄41000系→キハ04・05形の私鉄譲渡は2つの時期に分かれていて、終戦後燃料入手困難で休車状態だった頃に買収気動車共に車両不足に困っていた地方私鉄に譲渡したものと、昭和30年代以降に総括制御可能車両が増えたために使いにくくなった機械式ディーゼル車を譲渡したものとがあります。
とりげられた関東鉄道の2両はともに後者です。
竜ヶ崎線のキハ41302は鹿島参宮鉄道時代に国鉄キハ04形を譲り受けた3両のうちの1両でした。
他の2両はワンマン化迄に鉾田線に転属し機械式のまま1976年に廃車となっています。
キハ41302が液体式変速機に改造されたのは、運転台の右側移設の関係か、他の車両に合わせて運転の共通化を図ったのではないでしょうか。
ワンマン化時の竜ヶ崎線には江若鉄道からやって来た総括制御可能車が3両いたため、ラッシュ以外の単行専用だったキハ41302は総括制御の必要なかったと思われます。
一方、キハ462は終戦後天然ガス動車へ改造されたという経歴があります。
以前「地方私鉄1960年代の回想」でコメントさせていただいたものがありますので、よろしければご覧ください。
http://umemado.blogspot.jp/2015/03/blog-post_16.html
キハ41000・42000の系列は古い車両ですが「モダン」な感じがして好きな車両の1つです。
(特に青色のはスマートな印象があって好き)
模型としても特に鉄コレの奴は急カーブに強く、ミニレイアウトにちょうどいいので私が初めて買った旅客車両だったりします。
その後中古で買いあさって余ったので以下のような改造車だらけになりましたがw
・遠州鉄道キハ802=、屋根にパンタ・へそにライト装備でインターアーバン風の電車に。
・新潟交通クハ37×2=背中合わせ連結にしてキハ802と同じような改造をして「戦後改造された」インターアーバン電車に。
・蒲原鉄道クハ10&関東鉄道キハ411=床下機器を変え電鉄のクハに改造(クハ10はもともとそうだが屋根上をいじって電車風にしてある)
…そういえば中越地鉄にも同じタイプのクハ358がいましたが、94年4月のTMSでこの車両の説明文に「屋根上に湘南型ベンチレーター」とあったのですが、これはどういうものなのでしょうか?
(自分はベンチレーターはガーランドとグローブの区別しか知らないものでw)
TMSでも写真集でもクハ358は見上げた写真しかなく、屋根上がほとんど見えないもので分かりません。
>レサレサさん
「湘南型ベンチレーター」ですが、80系湘南型電車で大々的に採用されたのが名前の由来です。形態としては、片方だけに開口していて反対側は半円形に塞がっているのが特徴で、前向きと後ろ向きが交互に並び、走っているときは片方だけが押し込みベンチレーターとして機能します。
この「湘南型ベンチレーター」は、元々昭和24年に登場した80系1次型当時はかなり大型のもので、「大型湘南型ベンチレーター」と呼ばれているものです。80系の方では昭和26年までこのタイプのベンチレーターで新製され、昭和27年からは一見普通の箱型(よく見ると片方は塞がっており、機能としては湘南型ベンチレーターと同じ)に変わりましたが、昭和28年から大々的に製造されたキハ10系気動車で小型になった湘南型ベンチレーターが採用されました。このベンチレーターが昭和31年の80系100,200番台の後期型に再び導入され、300番台にも継承されました。これが「小型湘南型ベンチレーター」または単に「湘南型ベンチレーター」と呼ばれているものです。気動車の方では、キハ20系の初期型(DT19,TR49台車を採用し、バス窓だった車)まで湘南型ベンチレーターが継承されています。
さらに、昭和34年から80系初期車の更新修繕が始まったのですが、「大型湘南型ベンチレーター」は大部分の車が「小型湘南型ベンチレーター」に交換されたのですが、一部の車が「大型湘南型ベンチレーター」のままで残っています。
ベンチレーターでは、他に「東海型ベンチレーター」と呼ばれるものがあります。これは電車の押し込み型ベンチレーターのことで、153系東海型電車に最初に採用されたことが名前の由来です。このタイプのベンチレーターは通勤型以外の電車に大々的に採用され、気動車ではキハ58系の冷房改造で採用されていて、他の気動車は箱型ベンチレーターが採用されているのですが、長野運転所のキハ20型に半分だけ東海型ベンチレーターに交換した車がいました。この車は後に遠江二俣機関区に転属し、ヤマケイの「20世紀懐かしの国鉄ローカル線」中「二俣線」の写真で確認できます。
Cedarは電車に改造されたのを地方私鉄で見た記憶しかないです。あ、川越線にキサハ04がいたのを見たような見なかったような・・・
三等急電さん
キハ04系は良くまとまったデザインで好きな気動車です。
確かに液体式でも、総括制御である必要は竜ヶ崎線だはなかったのでしょう。
液体式改造は乗務員には歓迎されますよね。
レサレサさん
色々改造して楽しんでおられますね。
鉄コレだから楽しめるという手軽さがありますね。
湘南形ベンチレーターの件は原口さんコメントの通りです。
キハ04改造の地鉄クハにそれを付けたのは、旭川電気軌道にそういう改造をした実車があったのをまねたものです。
原口さん
ベンチレーターのコメント、ありがとうございます。
キハ20の半分東海型ベンチレーターになった車輛というのは凄いですね。
ヤマケイの本見てビックリしました。
Cedarさん
てっきりあちこちでご覧になっているかと思いました。
やっぱり、Cedarさんにとっては架線が無いのはペケですかね(笑)。
>原口さん&chitetsuさん
>湘南型ベンチレーター
ああ、あのシャーペンの消しゴムキャップを縦割りしたようなベンチレーターですか。
ちなみに自分の鉄コレ改造の場合は元のガーランド型を削って、中央にランボードを置いて左右に並べる形式のベンチレーター(GMの東急3000系キットのあまり)をつけるパターンが多いです。
理由はいくつかありますが、一番大きいのが鉄コレ10弾の屋根板はベンチレーターが一体形成なので削ると穴が開いてしまい、それを隠すためにランボードをつけ、必然的に左右にベンチレーターをつける羽目になるというわけでw
レサレサさん
屋根中央にランボードがあると上から見る模型では効果的ですね。
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