そこで、この機会に合わせて電車区訪問シリーズの神領電車区です。
神領電車区は中央西線の車両を中心に多くの車両が配置された比較的新しい電車区です。
こちらの電車区には1976年の暮れに訪問しました。
クモハ40800 76.12.21 神領 |
神領電車区の最も目玉車輌は良くも悪くもこのクモハ40形でしょう。
コメントが出来ないほど可哀相なお姿です。
空手チョップで頭を削り取られたような何とも情けない低屋根です。
右手の大目玉111系は当時は全く興味なく、撮っていませんが、今見ると勿体ないことをしたと思います。
クモハ40800 76.12.21 神領 |
全体で見るとこんな感じです。
正直、気持ち悪いです。
クモエ21800 76.12.21 神領 |
こちらも気持ち悪さではもっと上手です。
クモエ21800 76.12.21 神領 |
うーむ、これでも国電!?
76.12.21 神領 |
電車区脇の本線を70系電車が快走しています。
変な電車見た後で見ると、ちょっと落ち着きます。
モハ70306 76.12.21 神領 |
72系と80系に挟まれた70系の全金モハ。
電車区ならではの編成です。
サハ75104 76.12.21 神領 |
サロ75格下げ3扉改造のサハ75形はここと飯田線にしか居ませんでした。
当時既に余剰気味で、これ以外で2輌が休車で褪色した姿で留置されていました。
モハ72695 76.12.21 神領 |
アコモ改造を受けたモハ72。
スカ色と相まってこれはこれで美しい姿だと思いました。
モハ72671 76.12.21 神領 |
こちらはドアが変なモハ72671です。
このタイプでは2段窓のドアはイレギュラーなはずですが、たまに見ることがありました。
スタイルを気にせずに使い回しをするのは国鉄流ですね。
クハ79320 76.12.21 神領 |
このクハ79は300番台の初期グループです。
モハ80227 76.12.21 神領 |
PS23装備のモハ80、意外とお似合いな気がしました。
モハ80805 76.12.21 神領 |
こちらは低屋根のモハ80です。
クハ85308 76.12.21 神領 |
中央西線にはサロ85300番台改造のクハ85が多く配置されていました。
通常なら電動車に乗る私ですが、ここではこの車輌を選んで乗っていました。
車内はグルーん車のままですから、誠に快適でした。
クハ76031(左)、クハ111-2103(右)
78.7.15 名古屋
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最後は名古屋で撮ったオマケ画像です。
新製配置になったばかりの113系と木枠窓のクハ76の顔合わせです。
その左手にはグリーン帯のある153系(かな)が写っています。
12 comments:
こんにちは
73年、夜を徹して高山本線を南下、太多線で多治見へ、そこから乗ったのが中津川行の格下げ車でした。
耳付き頭置きが異様にでっかく、風格ある腕置きに得した気分。ロングみたいに置かれてるのもあったので3扉のやつですかね
ガッラガラだったのであちこちの席に座ってみました、ああ懐かしい。 でも
写真撮ってないっす(泣)
ちなみに中津川から乗った気動車も格下げ車でした
クモハ43(平妻)の低屋根も本社の図面では前パンのままだから、もし実現していればクモエ28みたいになっていたわけですね。豊川工場に感謝すべきなのでしょうか。
クモエ28じゃなくて、クモエ21の800代でした。
「153系かな」とございますがサロの次位、運転席上に角型ベンチレーター見えますのでクモハ165と思われます。
この頃名古屋発でサロ入り165系の電車急行ですと、きそ・つがいけが該当するかと。
余談ですが、急行という種別も今春の改正でJR線の定期運用から消えますね。
青春Mさん
例のデゴイチ撮影行の時ですね。
がら空きの格下げ車はついついうれしくなってあちこち座っちゃいたくなりますね。
自分もやりました〜!
モハメイドペーパーさん
自分もその図面見たことがあります。
実現しなくて本当に良かったですね〜
12号線さん
やっぱ153系じゃなかったのですね〜。
断言しなくて良かったですぅ〜。
急行がなくなる日がついに来ちゃうのですね。
均一周遊券世代としては感無量です。
クモハ40800、雑誌で最初に見た時はあまりの不細工にたまげました。
PS23開発後に、なぜ手間のかかる低屋根改造したのか謎です。
他にも、2丁パンタで両側とも部分低屋根改造したクモヤ90がいましたね。
クハ79320はてっきり固定窓が木枠の車両をHゴム化したと思ったら、何と固定窓Hゴム最初のグループで助士席側2段窓を1枚窓に改造したものなんですね。
このレアな車両の模型がヒナの業務日誌で紹介されています。
クモハ40800の低屋根改造ですが、PS23は屋根高さ3654mmの80系以降の屋根高さを前提にしているのに対して、戦前型はそれより10cm高い3755mmなので、PS23をもってしても小断面トンネルをくぐるには屋根の改造が必至になります。事業用車として中央西線の奥深くまで入ることを考慮して低屋根改造されたという話なのですが、神領電車区の車両の入場は浜松工場だったので、浜松工場への入場控車として使われたことはあっても、中央西線の奥深くまで実際に入線したことがあったかどうかは不明です。
なお、戦前型で実際にPS23を乗せた例が大糸線にありました。クモハ60022等、何両かに確認されているのですが、上記のように屋根高さがより高いために、小断面トンネルに入ることが目的ではなく、PS11, 13の予備品が少なくなったためにPS23を流用した、というのが事情です。大糸線の旧型国電ではほかに連結器も新性能車用のもの(密着面の角が取られている、旧型国電でなじみの長方形でないもの)に交換された例がありました。
中央西線のクハ79形のうち、昭和28年型は79320の他、79318と79338がいました。中央西線の73系は補助電源を100Vに強化しており、偶数向きのクハ79形に蓄電池箱が増設されていました。クハ79318の写真を基準にすると反対側の面(非公式側)のほぼ中央にクハ113等の新性能車で見られる大きな蓄電池箱がぶら下がっています。
最後の写真なのですが、当時は153系でも、グリーン車だけはサロ165に変っており、名古屋で見られた東海道線の急行の「東海」「比叡」では、サロ165かサロ163になっています。
三等急電さん
低屋根改造の謎は原口さんのコメントで解決ですね。
クハ79320の正面窓の改造は最初見たときはびっくりしました。
原口さん
クモハ40の改造経緯のコメント、ありがとうございます。
この車輌の低屋根が有効活用されたのかは疑問ですね。
スカイブルー塗装と相まってまさに異端の国電でしたね。
大糸線のPS23装備車は何故なのか私も疑問でしたが、そんな事情だったのですね。
末期の可部線のクモハ73にPS16載せたのと同じような理由だったのでしょう。
原口さん
低屋根改造とPS23に関するコメント、ありがとうございます。
長年の謎が解決しました。
屋根高さが戦前型並みに高い旧モハ63系由来のクモヤ90も低屋根改造が必要だったんですね。
153系のグリーン車ですが、オリジナルのサロ152には冷房化されずに近郊型のサロ112に改造される車両があった一方、冷房付きで新製されたサロ163やサロ165が組み込まれました。
165系や169系用に改造されたサハシ153とは対照的でした。
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