Wednesday, December 23, 2015

お世話になったクハ86形

若い頃、お世話になった電車がありました。
と言っても、その電車でどこかへ行ったというのではなくて、病気でお世話になった電車です。

09.4.12 小山病院

その電車は西武線の石神井公園駅近くにある小山病院の有名な80系電車です。
ファンの間だけでなく、地元でも「電車の病院」で通るほど有名な存在でした。
このクハ86形は病院の診察室として使われており、私もここに緊急入院した折にこの電車の車内で診察を受けました。
再訪時は既に新しい病院に施設は移転後で、電車の診察室は利用されていませんでした。

クハ86372 09.4.12 小山病院

このクハ86は実車が製造されたのとほぼ同じ昭和33年に造られたレプリカのクハ86です。
その時代の最新車ということでクハ86の300番代・全金属車がモデルですが、番号はちゃんと律義に最終番号の(偶数の)次番ということでクハ86372という車番が付いています。
行き先サボは「東京ー小山」、配置区は小山電車区と「小山」に拘っています。
車体各部を見ると苦労して鉄板を切り継いで製作されているのが分かります。

クハ86372 09.4.12 小山病院

車体はちゃんと実車と同じように20Mあり、プレスドアや窓サッシュなどは実車と同じものを取り寄せたんだ、と院長先生から聞きました。

そんな思い出のある小山病院の80系電車、入院時には当然ながら撮るゆとりは無く、久しぶりに見に行った時の写真がこちらです。

しかしながら、この電車は病院の改築に合わせて撤去されて残念ながら現存はしません。

 09.4.12 石神井公園

同じ日に見た石神井公園駅です。
高架化工事が始まって上り線の橋脚が出来上がって来た頃でした。
上りホームはギリギリまで削られて随分と狭くなっています。

クハ3008 09.4.12 石神井公園

そこにやって来たのは今は無き3000系電車。

クハ3009 09.4.12 石神井公園

あれから6年ですが、病院も駅もすっかり様変わりしてしまいました。



12 comments:

  1. ひー!なんですかー、コレわっ!
    顔が少し違うなーなどと見てたらレプリカ?!
    56年前の?!
    この写真をお撮りになったのが6年前っちゅうことは築50年時のご真影!?
    院長先生はご健在?新築時は院長先生おいくつだったんだ?
    建築基準法は大丈夫なのかっ!?
    わからんわからんわからん~~!
    でもむちゃくちゃおもろいですわ~~
    診察してもらいたかった!ノー外科もやってた(糞爆)?

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  2. ノーわんわん殿
    お久しぶり~!
    これは実車と同じ御歳のレプリカでした。
    建築当時は法律甘かったのでしょうね~。
    因みに車内は電車風味ではなく普通の内装でした。
    院長先生は有名な小山憲三さんでしたが、お亡くなりになっちゃいました。
    それできっと処分されちゃったのでしょうね。
    残念です~。
    ノー外科は無かったはず。
    診察してもらったらもっと狂ってたでしょうねーーーー!!

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  3. モハメイドペーパーDecember 23, 2015 at 11:26 AM

     昔から有名だったし、そんなに遠くでもないから、一度見に行こうと思っているうち、なくなっちゃいました。思い立ったらまず行動しないといけませんね。

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  4. 石神井公園名物のクハ86のレプリカが消えてから5年以上経ったのですね。
    通院したことはありませんでしたが、地元では電車のお医者さんとして有名だったそうです。
    小山憲三さんといえば鉄道趣味界では著名な方で、池袋線の前身である武蔵野鉄道をはじめとする戦前の電車の写真を雑誌で拝見しました。
    解体されるということを知り、chitetsuさんより1月ほど後に訪ねました。
    その時には、運転席?前の植木鉢がなくなっていました。
    chitetsuさんが書かれているように、近くの池袋線は高架工事がたけなわで、この頃から石神井公園駅とその周辺は急速に変わっていきました。

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  5. モハメイドペーパーさん
    自分も近すぎて、ついついご無沙汰していました。
    行ったら病院が新築移転していてびっくりしました。
    危ないところでした。

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  6. 三等急電さん
    自分もまさか救急車でこの病院に搬送されるとは思わず、びっくりするやら嬉しいやらでした。
    診察も確か院長先生がしてくれた記憶があります。
    その後搬入された西武の351系のカットボディは結局見ずじまいになりました。

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  7. この電車、鉄道ファンに紹介されたのを見ました。
    さすが医者は金持ちだ~と薬局経営だった父が羨ましそうに言ってました。

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  8. Cedarさん
    この電車、雑誌にも出ていましたね。
    お医者さんだからこそ成せる技なのでしょうね。
    でも、ご本人が亡くなるとやはり処分されちゃうのですね。

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  9. 東大泉に住んでいた頃、ウチのかみさんもこの車体の中で診察を受けていました。
    かみさんから知らされて、見に行ったのを覚えています。
    その後、小山へ転居した為、ご無沙汰となっておりましたが、撤去されたのは知らなかったです。
    当時の勤務先とも取引があった病院なので、じっくりと話を聞けばよかったです。

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  10. この病院の噂はかつてから聞いていました。
    オーダーメイドというのがすごいですね。 でも車体のあちこちに手作り品という感じが見られますね。
    普通に廃車体を譲り受けた方が安くついたのではといつも思ってしまいます。

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  11. 北マトさん
    そうですか、奥さんもお世話になったのですね。
    診察中に車内?をキョロキョロして落ち着かなかったのを懐かしく思い出します。
    転居先が小山だったのも奇遇ですね。

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  12. 宵闇さん
    多分、院長先生は当時の国鉄の最新鋭の電車にしたかったのでしょうね。
    作った大工さんはさぞかし大変だったでしょうね。

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