Thursday, November 12, 2015

南海線の大和川橋梁

今回のお話は、今年見れた南海電車の二つの大和川橋梁の訪問記です。

15.10.24 浅香山ー我孫子前

以前から紙面で見たことはありましたし、電車で上を通過したことはあったものの、鉄橋自体の外観をちゃんと見たことはありませんでした。

15.10.24 浅香山ー我孫子前

大和川に架かる南海の3つの橋梁はどれも特徴のある鉄橋です。
ご存知のように既に南海本線は架け替えられましたが、阪堺線とこの高野線は明治時代の橋梁が健在です。
高野線の大和川橋梁は10連の上路式プレートガーダー橋で、明治33年に高野鉄道が単線で開通した当時の橋桁が上り線用として今も使われています。
写真右手が下り線用に大正14年に追加されており、形状が違うのがわかります。
現在の下り線用ですが、よく見ると仕様が異なっています。
橋脚も右手の一本は複線化時に追加したもので、細部が随分と異なっているのがわかります。


 15.5.6 我孫子道ー大和川

こちらは阪堺線の大和川橋梁。
一見同じように見えますが、こちらは複線の下路式プレートガーダー9連クイーンポストトラス橋となっています。明治末期に横河橋梁初期に作られたものです。

15.5.6 我孫子道ー大和川

ここで、この間乗ったモ161を撮りたかったです。。。

15.5.6 我孫子道ー大和川

イギリス式の下路橋梁自体が希少な存在である上に、橋脚が鉄管柱というのもさらに稀少で、鉄道用橋梁としては上記の南海高野線の大和川橋梁を含め僅か3橋が現存するのみだそうです。

8 comments:

  1. こんにちは
    たいへん勉強になりました、ありがとうございます。
    阪堺はこの鉄橋にこの架線柱なんですか、いいですね〜

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  2. モハメイドペーパーNovember 12, 2015 at 12:29 PM

     私も河原に降りて下から撮りました。阪堺の鉄橋には横河橋梁の銘板があったけど(端が少し欠けている)、まだ残っているかな。

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  3. 青春Mさん
    最初にこの鉄橋の写真を見たときは仮設の橋かと思っちゃいました。
    貴重な鉄橋なんですよねー。

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  4. モハメイドペーパーさん
    横河橋梁のプレートは私が見たときは欠けながらも健在でした。
    鉄管柱は結構弱いという評価になっているらしいですね。

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  5. 鉄管柱橋梁、残りのひとつがどこか?
    ずいぶん前に本で見たのに、うーん忘れようとして思い出せない。

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  6. 素材の組み合わせがモロ出しの鉄骨ってやっぱかっこええですねー。
    色もいいし!
    なんでもかんでも糞クリートにしやがって!

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  7. Cedarさん
    自分も残りの一つが調べても分かりませんでした。
    なんかすっきりしないですね。

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  8. 鉄犬殿
    鉄骨の造形美というのは魅せられますね。
    架線柱も鉄骨ずいぶん減っちゃたし・・・・。

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