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Saturday, July 18, 2015

ハルツの狭軌鉄道

ドイツの軽便蒸気巡り、しつこく第三弾です。

リューゲン島の汽車に別れを告げた後は、またもやナロー蒸気を求めて次の目的地に移動であります。
今回の旅は吊り掛け電車ならぬ軽便蒸気をもとめての旅状態です。

15.7.11 Wernigerode

目的地はハルツ地方の神秘的な山とされたブロッケン山に登る鉄道の出発する場所、ヴェルニゲローデです。
リューゲン島をお昼に出発、約半日かけて20:00ごろに到着しました。
こちらはDBの駅前風景です。

宿泊したホテル、ALTORA

こちらが二日間お世話になったホテル、アルトラです。
このホテルは、機関車庫の目に前に位置して汽車好きにはたまらないです。
後で知ったのですが、このホテルは鉄道ムードをイメージした鉄ヲタ御用達のホテルのようでした。

15.7.12 Wernigerode

こちらが、ハルツ狭軌鉄道の始発駅の様子です。
大きな樹が印象的な良い雰囲気の駅構内風景です。

15.7.11 Wernigerode

ホテルチェックイン後、早速向かったのはこちら。
ちょっと気が狂いそうな光景が展開していました。
駅のホームにこんなお立ち台が用意されており、機関車の様子が手に取るようにわかります。
なかなか憎い演出ですね。

15.7.12 Brocken

さて、翌朝です。
天気予報を見ると本日は昼から生憎の雨orz。
そこで、雨が降る前に最初の便でブロッケン山頂を目指しました。


15.7.12 Brocken

ブロッケン山は中世は魔女の住む山として認知され、その後はゲーテやハイネが滞在していました。
19世紀以降は観光地として発展したものの、戦後の東西冷戦時代はハルツに東西の国境が引かれ、山頂は軍の要塞であったために、一般人は入山が出来なかったと聞きます。
その当時の設備が残っていました。

15.7.12 
Brocken-Schierke

ブロッケン山は中部ドイツハルツ山地の最高峰ですが、標高は1141Mと低く、汽車が山頂まで登って来れます。
線路はブロッケン山をぐるっと一周する形で登り詰めるので、山頂から眼下にはこんな風景が望めます。
また、ピーク時間は一時間ヘッドで登って来るので、山のあちこちから汽笛とドラフト音が聞こえてきます。


99 7247-2 
15.7.12 Brocken

二番目に登って来る列車を撮りました。
森林限界に近い山頂付近はこんな植生が見られて、汽車との取り合いも面白いです。

99 222
15.7.12 Brocken

三番目にやって来た列車です。
この機関車はちょっと他の車両と違った雰囲気で、正面から見るとミニ01みたいで格好良いです。


15.7.12 Brocken

4本目が登って来ました。
ブロッケン山頂は例のブロッケン現象が発生しやすい場所と言うだけあって、年のうち300日は靄の中だと聞きました。
当日は晴れ間は少なかったものの、それなりに視界が広がる状況であったのはラッキーであったのかも知れません。

15.7.12 Brocken

目的を達成して、平和になった山頂でビールを一献。

99 7241-5
15.7.12 Brocken

良い気持ちになって下山することにしました。
汽車に乗り込んだら、雨模様に。


99 7241-5
15.7.12 Drei Annen Hohne

途中では比較的長時間の停車があります。
そんな時にも、給水から火床整理に油の補充と、汽車は手間がかかるのが良くわかります。

99 7247-2 15.7.12
 Wernigerode Hochschule Harz

帰りはヴェルニゲローデ市街地で下車しました。
ここで降りたのは、この風景を撮りたかったためです。
ここハルツにもほんのちょっとですが、併用軌道区間があったので、併用軌道フェチとしては見逃すわけにはいきません。

99 7241-5 15.7.12 
Wernigerode Westerntor

旧市街地をバックに山へ向かう列車。
充分に汽車と古い街を堪能したハルツでした。

6 comments:

モハメイドペーパー said...

 レールも立派だし、見る角度によってはナローとは思えませんね。

chitetsu said...

モハメイドペーパーさん
そうなんです。
レールは太い上に場合によってはロングレールにさえなっています。
機関車も大きくてそうも見えますね。
日本のナローのイメージとは違っていますね。

katsu said...

今回は一貫して「ナローの蒸機」に的が絞られているようですね。

chitetsu said...

Katsuさん
と言う部分もありますが、標準軌の列車に余り魅力が無いとも言え、ちょっと皮肉な訪問先選定になったとも言えます・・・。

ゆうえん・こうじ said...

メーターゲージになると、軽便というよりサブロクの地方線のような感じになるので、chitetsuさん好みなのかと思って旅行記拝見しております。最後のレーティッシュあたりが、chitetsuさんの一番のお気に入りのような気がします。chitetsuさん目線のレポート楽しみにしていまます。

chitetsu said...

ゆうえん・こうじさん
そうですね、どっちも興味あるのですがレーティッシュは好きです。
先ほど、久しぶりに乗りました!