古い建物や街並みをめぐる紀行・地方電化私鉄以外の駅関係の写真については兄弟ブログ(「古い建物と街並みをもとめて」・アドレスは右側の兄弟ブログらんの「古い建物と街並みをもとめて」をクリックしてください)にアップすることにしました。  こちらも是非ご覧下さい(但し、こちらのブログは駅の写真以外は鉄分ほとんどありません。悪しからず)。

Thursday, July 30, 2015

名鉄揖斐線、朝の風景

地方都市とは言え、朝の上り電車はそれなりの混雑をしていました。

モ759 95.4.14 真桑

真桑の駅では通勤、通学客で賑わっていました。


モ759 95.4.14 真桑

それなりに電車はいっぱいの通勤通学客を載せて走り去りました。
そんな光景を目にしたこの時は、線路自体が無くなってしまうとは思いませんでした。

Wednesday, July 29, 2015

飯田線 田切

飯田線の田切駅と言えば、有名な『田切のカーブ』の下車駅です。
読者の方でもこの駅で降りた方は結構いらっしゃるのでないでしょうか。
本日はその田切駅でのスナップを中心にまとめてみました。

クハユニ56004 80.9.1 田切

田切駅は狭いカーブした場所に無理矢理4両分のホームを作ったような小さな駅です。
訪問当時は既に無人駅でしたが、以前は民家のような駅舎に駅員がいた時代もありました。
夏休みが終わって二学期初登校の学生たちが降りてきました。
こんな小さな駅でもそれなりの乗降があったのですね。

クハ47009 80.9.1 田切

1980年の夏、大学の仲間と旅行をした時にもこの駅で下車しました。
下車した電車を撮ったのがこの写真です。
飯田線配置のクハ47形唯一のオリジナルのクハ47形です。


クモハ54110+クハ47069
80.9.1 田切ー伊那福岡

仲間とそれぞれ好きな場所を選んで定番撮影地で撮ったのがこの写真です。
この場所は4両分は収まり切れないので、2両編成が丁度好都合です。


クモニ83102 80.9.1 田切ー伊那福岡

こちらは荷物電車が2両つながった4両編成です。
編成の半分が荷物電車ですが、似た運用でクハユニを含んだ旅客車両2両編成に荷物電車2両と言う運用もあり、こうなると編成の大半が荷物電車になってしまうと言う列車もありました。

クハユニ56004 80.9.1 田切

田切の駅では駅裏の山に登ってスナップ撮影をしています。

クモハ61004 80.9.1 田切

その目的は屋根周りの撮影を狙ったものです。
こちらはクモハ61の屋根上。

クハ68409 80.9.1 田切

同列車が出て行くところです。
画面にワイヤーが思いっきり入ったうひゃ~な写真ですみません。

クハ68418 80.9.1 田切

駅手前の踏切脇から撮ったクハ68。


ED62 3 80.9.1 田切

短編成の貨物列車もやって来ました。
これじゃ商売になりませんね。

クハ86354 80.9.1 田切

この駅で見ると80系がえらく立派に見えました。


クモハ53000 76.12.23 田切

これは別の時に撮ったものです。
冬の夕暮れに撮ったクモハ53。
なんでもない写真ですが、どこか気に入っています。

Monday, July 27, 2015

帰国します

7月7日から始まったヨーロッパ気まぐれ鉄道の旅も、最終日を迎えました。
最初は長いと思っていましたが、実際に行ってみると早いものです。
本日帰国の予定で、チューリッヒ空港で暇を持て余しております。

色々なことが重なっての気分転換での今回の旅は、案の定色々なことがあって航空券が紙切れになってしまうかと言う事態が幾つも発生しましたが、強引に押し切って飛行機に飛び乗れました。
まだ日本に帰らないと安心はできませんが、ここまでは特段の大きなトラブルは無く過ごせ、得難い体験ができたと思います。
まあ、こんなこと何度も出来ない一回限りの体験ではありますが・・・。

本日は某国営放送の総集編ではありませんが、簡単に今回の旅を一日一枚の絵日記のダイジェスト版にしてみました。

7月7日


最初に降りた都市はベルリンでした。
ベルリンに到着した時に空港で出迎えてくれたのはこの電車でした。
東西統合時に何はさておき見に行った電車にいきなり会えたのは嬉しかったです。


7月8日


ベルリンには半日しかいませんでした。
その半日観光で見たトラム。
ベルリンのトラムは基本的に旧東側に路線網がありましたが、そのあたりも一部見直しが入っているようでした。
今どきのトラムが席捲する中、タトラタイプの生き残りも頑張っていました。

7月9日


今回一番見たかったのはこのモーリー鉄道の路面蒸気列車でした。
この世離れした風景に魅了されました。
行って良かったと実感しました。

7月10日


モーリー鉄道には足かけ3日滞在し、その後移動したリューゲン島の蒸気列車。
こちらは全く雰囲気の異なる路線でした。

7月11日


この日、一番のトピックスは古いレールバスに会えたことでした。
こちらは軌道幅も違う列車同士の離合風景です。
この後、半日かけてハルツ地方に移動しました。

7月12日


翌日はハルツの山に登る汽車をじっくり堪能しました。
雨に濡れる併用軌道が印象的でした。

7月13日


ハルツも足かけ3日滞在しました。
ヴェルニゲローデを発つ朝に出発風景を撮ったものです。
この99 222号機は大変気に入りました。

7月14日


ツィッタウには時刻表の列車の運転日の見間違いで接続列車無し。
ホテルに行くのにオタオタしてしまいました。
その為、列車が見れたのは翌朝でした。
蒸気2列車同時発車は興奮しました。

7月15日


チェコに入りました。
EU圏内とはいえ、国境を越えてからの雰囲気は随分と変わるものです。
プラハのトラムは古い街並みにしっくりと溶け込んでいました。

7月16日


プラハは昔からブタペストと並んで東欧で行ってみたい場所でした。
中日は一日市内観光をしつつ、トラムも楽しみました。
プラハの駅ではこんな機関車が活躍していました。


7月17日


世界遺産の街、チェスキークロモノフに行きました。
こちらの街はいくつか見た世界遺産の街の中でも一番感動しました。
その内容はまた追って建物ブログで紹介したいと思っています。
移動にはチェコの国鉄を使いましたが、時間はルーズでいつ発車するのか、
ちゃんと接続列車は遅れても待ってくれているのかなど、結構ヤキモキしました。
チェスキークロモノフからの列車は漫画のキャラクターのようなお顔の気動車が客車を牽引するという列車に乗車しました。

7月18日


チェコからはオーストリアに入りました。
リンツ、ザルツブルグ経由でツィラタール鉄道へ。
マイヤーフォーフェンのホテルはいかにもチロルな感じでゆったりできました。
翌朝はおとぎの汽車のような蒸気列車を撮った後、インスブルック経由でイタリアのボルツァーノへ。
天空の電車・リットナーバーンには感動しました。

7月19日


翌日はボルツァーノから列車を二本乗り継いでからポストバスでスイスへ山越えをしました。
列車からの風景も楽しいですが、バスの車窓から見るアルプスの景色も素晴らしいものでした。
こちらはそのポストバスで到着したレーティッシュバーンのツェレンツ駅。
この日は、前から泊まって見たかったアルプスの小さな村に宿泊しました。

7月20日


翌日はレーティッシュバーンを堪能しました。
草原を走る赤い列車はやはり素晴らしいものです。
その後、ベルニナ線で終点・ティラノへ。
こちらで三泊しました。
ちょっと国境を越えただけですが、ホテル代がスイス国内の半分以下で済んだのがティラノを選んだ理由です。

7月21日


翌日は再びティラノからベルニナ線に戻りました。
氷河の溶けた水が独特な色をするビアンコ湖畔を行く列車をちゃんと撮りたかったためです。
この日はハイキングを兼ねて一日中ベルニナ沿線に滞在しました。

7月22日


翌日は、ユーレイルフレキシーパスの余った一日分を活用してミラノに行きました。
目的は骨董的な価値がありそうな古いトラムをじっくり見ようとしたのですが、猛暑にやられてグロッキー。
早々にホテルに帰還しました。

7月23日


ティラノの街の様子が随分分かって来た三日目に、スイスに向かいました。
性懲りもなく、又もやベルニナ線沿線を歩き回りました。
何とも形容しがたい風景の中を行く列車は何度見ても魅力的です。

7月24日


学生の卒業旅行で行ったことのあるディセンティスに次は向かいました。
31年ぶりのディセンティスはすっかり変わっていてびっくりしました。
雪の中をデッキ付機関車と古い客車で越えたオーバーアルプの山越え区間の列車を撮って見たかったのが目的でした。

7月25日


翌日はいよいよ旅の最終目的地のチューリヒに向かいました。
ゴッタルドを越える列車風景も新しいトンネルが出来ると様子が変わるのでしょうね。

7月26日


フルに動けるヨーロッパ最後の日はチューリッヒトラムミュージアムに行きました。
数々の古いトラムがミント状態で展示されており、その多くが本線上で今も走れるのが素晴らしいです。

7月27日


いよいよ帰国です。
この列車で空港へ向かいました。

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ざっと今回の行動を振り返ってみました。
このような気まま旅は学生以来、単独行では初めての行動でした。
一生に一度できるかどうかだと思って今回は決断しましたが、どうなることやら結構不安がいっぱいでありましたが、なんとか無事終わることが出来そうで一安心です。
紹介できなかった後半部分はまた、帰国後に落ち着いたらまた改めてまとめてみたいと思います。
不人気・海外ものレポートにお付き合いいただき、ありがとうございました。
ひとまず、これで終了します。

Sunday, July 26, 2015

天空の田舎電車~リットナーバーン

以前、どこかの雑誌でチロルのような風景の中を行く木造の電車の写真を見たことがありました。
その時は、随分昔の写真なのだろうと思っていましたが、今回の旅行を計画するにあたっていろいろなサイトを見ていたら、その鉄道は今も現役であり尚且つ木造電車も現存しているらしいことが分かりました。
その鉄道名はリットナーバーンと言って、北イタリアのボルツアーノという場所にあることが分かりました。
私は風景のイメージからスイスかオーストリアかと思っていたので、これは意外でした。
地図を見たらボルツアーノはオーストリアのインスブルックからブレンナー峠を越えたところにあり、イタリアと言ってもオーストリアからすぐの場所でした。
また、その場所からはドロミテも見えるということなので、スケジュールを変更して訪問をすることにしました。

15.7.18 Oberbozen

リットナーバーンはちょっと不思議な立地です。
イタリア国鉄のボルツアーノ駅(262M)とは高さが1000m近く違うオーバーベーゼン(1220M)から出発しており、その駅まではこのゴンドラに乗らなければなりません。
正に天空の田舎電車です。

過去はボルツアーノ市街から道路を併用軌道で進み、その後ラック式の機関車で1000M上まで登ってから高原を走る、という鉄道であったそうです。
それが1960年代にラック式鉄道区間でのアクシデントがあって、ゴンドラに代替されて天空の高原区間だけが残ったという経緯があるそうです。


15.7.18 Oberbozen

ゴンドラで天空の駅・オーバーベーゼンに到着しました。
トラムタイプの電車が30分ヘッドで全線16分でのんびり走っています。

15.7.18 Oberbozen

オーバーベーゼンの車庫にお邪魔しました。
そこには目的の木造電車がきれいな状態で眠っていました。

15.7.18 Oberbozen

木造電車はタイプの違う2両が居ました。
おへそライトのこれまたすごいです。
現在もこの二両は可動状態にあり、週末などに走ることもあるそうです。
行ったのは週末でしたが、この日はお休み。
動く姿を見たかったです。

15.7.18 Oberbozen

沿線にはこんな渋い未舗装併用軌道風の区間もあります。
木製の架線柱も渋いですね。

15.7.18 Collalbo


終点まで乗りました。
電車は何と!吊り掛け式電車でした。
本当にゆっくりとしたスピードで余生を送るような走りっぷりです。
プラハのガンガントラムに乗った後だけに印象的でした。

15.7.18 Collalbo

因みにこの終点の駅付近の風景はこんな感じで、素晴らしかったです。


15.7.18 Linzbach-Wolfsgruben

沿線風景はこんな感じの区間が多く見られます。
こちらはドロミテを見ながら走る様子です。


15.7.18 Linzbach-Rinner

これで、電車が木造なら言うことは無いのですが・・・
それは、贅沢でしょう。

15.7.18 
Oberbozen-Linzbach

陽が傾き始めた高原風景。
実に美しい田舎でした。
約3時間ほどの滞在でしたが、このような世界もあるのだと体験できたのは良かったです。

Saturday, July 25, 2015

絵本みたいな汽車を見にツィラタールへ。

自分にとってのツィラタール鉄道は、おもちゃや絵本で見たようなおとぎの国の汽車が草原をトコトコ走る、という印象でした。
また、リーリプトの87分の1の汽車の模型を初めての海外旅行で買ったのもこの鉄道のものでした(理由は安くて可愛いからでしたが)。
そのツィラタール鉄道は以前の訪欧時には通過してしまっていたので、今回はスケジュールに入れることとしました。

15.7.18 
Zell a.Ziller-Eriach i.Z

実際に訪問してみると、意外や意外にも気動車が30分ごとのフリークエンシーサービスを行っているぐらいの路線で、想像よりもずっと現実的な乗り物でした。


15.7.18 途中の複線区間

途中には何とびっくり!
ナローなのに複線区間が!
このような区間が複数あり、列車がすれ違っていました。
ナローで汽車、なんて言ってられないシステムでありました。

15.7.18 
Zell a.Ziller

宿泊は国鉄乗換駅のイエンバッハ付近にはホテルが無いようで、終点のマイヤーフォーフェンに泊まりました。

お世話になったホテル

いかにもチロルな雰囲気の良い宿でありました。

15.7.18 
Zell a.Ziller

そして翌日、列車から目をつけていた場所に向かいました。

15.7.18 
Zell a.Ziller-Eriach i.Z

何本か気動車を撮った後にやって来ました。
自分のイメージしたおとぎの国の汽車です!

15.7.18 
Zell a.Ziller-Eriach i.Z

まるでLGBが走って来たのか、と思うような本物です!
列車は一部のピーク期間以外はイエンバッハから一日一往復の運行です。
昨日は丁度戻りの列車が到着後であったので、この一本が撮れる汽車の全てです。

15.7.18 
Zell a.Ziller-Eriach i.Z

小さな機関車ですが、編成は長いです。
平坦な地形なので、大丈夫なのでしょう。

昔、TMSのナロー本で見てあこがれていた汽車、ようやく現物と会えました。