さよなら運転の下り客車列車を撮影後は展示イベントが行われる横瀬を目指しました。
96.5.25 横瀬 |
横瀬の貨物ヤードは機能を終了していましたが、まだ貨車が残っていました。
立派な施設もお役御免です。
E61 96.5.25 横瀬 |
横瀬の展示イベント会場に到着です。
会場手前側にはお馴染みの古典電気機関車が順番に並べられていました。
それでは手前から奥に向かって順番にいきます。
E61 96.5.25 横瀬 |
アメリカンなゼネラル・エレクトリック製のE61。
元国鉄のED11形です。
二両の仲間のうちの一両を譲り受けています。
相方のED112は国鉄浜松工場で長く活躍、その後佐久間レールパークを経て現在リニア鉄道館に保存されていますので、全機健在ということになります。
左手に写りこんでいるお子ちゃまもきっと成人してますね。
E71 96.5.25 横瀬 |
イギリスはウエスティングハウス製のE71。
元国鉄のED10形です。
こちらは二両のうちの一両が西武鉄道に譲渡されています。
扉各部がHゴムになってしまったのが残念。
E43 96.5.25 横瀬 |
こちらもイギリスはイングリッシュ・エレクトリック製のE43。
元を辿れば国有化前の青梅電気鉄道が発注した機関車です。
譲渡時期はまちまちながら全機が西武鉄道に譲渡されています。
E41・42はパンタグラフが一挺、E43・44は二挺とスタイルにも差異がありました。
相方のE44はJRに里帰りしていますが、今はどうなっているのでしょう?
E52 96.5.25 横瀬 |
日本では大変希少なスイスはブラウン・ボベリー製の機関車、E52。
国鉄時代はED12を名乗っていました。
精巧な機構に手を焼いたとされ、西武入りしてからはかなりの機器換装が行われた模様です。
二機共に西武入りしましたがE51は早くに引退してしまいました。
4 96.5.25 横瀬 |
オリジナルの蒸気機関車。
・・キシャのことは良く判りません。
左からD16、E34、E33 96.5.25 横瀬 |
こちらは当時現役機関車の展示です。
E31形は1986から1987年にかけて上記で紹介した古典輸入機関車の置き換え用として製造されたものです。
この電気機関車は私にとってはなかなか気になる機関車です。
というのは、下回りは全くの電車であるからです。
つまり、台車は国鉄飯田線で運用されていたモハ80の廃車発生品であるDT20A形を履いており、その上何と主電動機は自社の351系で使用されていたものを転用したものであるからで、もう殆んどこれは機関車みたいな箱を載せた旧形電車状態の機関車なのであります。
その上この機関車は現時点で大手私鉄が最後に新製導入した電気機関車でありますから、きっとその記録は更新されないでしょう。
D16 96.5.25 横瀬 |
入換用のD16もちゃんと西武機関車カラーに塗られていました。
E34 96.5.25 横瀬 |
こちらはE34とE33。
なかなか格好良く見えるものの、実は良く見ると胴長な車体なのですが、腰が黒く塗られているので騙されてしまうというのがこの機関車の特徴でもあります。
こちらの機関車はもっと長生きすると思っていましたが、廃車になってしまいました。
大井川ではどんな塗装になるのでしょうか?
E851、E85?、E33、E34 96.5.25 横瀬 |
似たスタイルに見えながら結構違うE851とE31。
E851 96.5.25 横瀬 |
私鉄最大級の機関車もこの日が最後の晴れ舞台。
E854 96.5.25 横瀬 |
有り得ないと思っていたE851と客車の組み合わせ。
この夢の組み合わせの実現のためには調整が大変であったようですが、関係者の粋な計らいに感謝ですね。
E854 96.5.25 横瀬 |
西武らしくない思い切ったスタイルをしたE851には多くの期待がかかっていたのでしょう。
クハ5503 96.5.25 横瀬 |
初代レッドアローも展示されていました。
2 comments:
このイベントはびっくりでした。小生も、張り切って2往復とも撮りにゆきました。わざわざ、JRから客車借りて行うなんてことはもうないでしょうね。今さらですが、E851以外はフィルム節約であんまり撮ってなかったんです。101撮っていればよかったなぁと思います。
maru-ha殿
このイベントは夢のようなイベントでしたね!
皆が言ってたことをちゃんと実現させた関係者に感謝ですね。
私もやってくる電車たちを一応は撮ったもののそれぞれ一本のみしか撮っておらず、今考えると勿体無いことをしました。
Post a Comment