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Tuesday, September 23, 2014

リニア・鉄道館に行って来ました

以前から行ってみたかったリニア鉄道館。
今回の旅行の最初のメニューに据えました。
今回の旅行・・・・前半戦はこちら(⇒長~い一日 株主優待きっぷでゆく中部・関西遠征の旅)。
        ・・・・後半戦はこちら(⇒土曜日は阪急電車の日)。

収蔵車両全ての画像は公式HP見ていただければ良いので、本日はその時の画像からChitetsu的に気になった車両のみに限定してのレポートです。


『鉄道の発展と共に歩んだ自らの人生を重ね合わせ、
過去を懐かしむことも
幼少・青春・現在と成長してきた自分と、
進化を続ける鉄道の姿を同化させ、
力をみなぎらせることも
明日の鉄道と来たるべき将来を連想し、
期待に胸を膨らませることも

それぞれの世代を魅了する、夢と想い出のミュージアム
それが「リニア・鉄道館」です。

東海道新幹線を中心に、在来線から超電導リニアまでの展示を通じて
「高速鉄道技術の進歩」を紹介します。』

同社HPのコンセプトより。


14.9.19 リニア鉄道館

こちらがエントランスです。
新幹線の時間はこちらの開館の10:00に合わせて決めました。
なので、到着即開館です。
既にウキウキ人種が列をなしていましたので、その人たちが捌けてから入場することにしました。

ケ90と117系

ウキウキ人種が捌けるまで、屋外展示車両を見てみました。
開腹手術を受けたケ90はケッ、と外に放り出されて117系と何故か並べての展示。
貴重な鉄道省入りした軽便機関車ですが、教材になったなのが災いしたのでしょうか。

C62 17ほか

エントランス入ると照明を落としたシンボル展示スペースにこんな感じで車両が並んでいました。
C62はやっぱりデカイですね。
これがぶっ飛ばしてきたら、電車好きでも感動しそうです。

展示スペース

メインの車両展示スペースに入ると目に入ってくる光景です。
これは色々な広報で紹介されているイメージ写真の様子ですね。
手前の新幹線エリアには流石に色々な0けーが並んでいます。
奥には流電が先輩格として顔を並べて展示されています。

上から723-9001ほか

二階からも俯瞰できます。
新しいものから古いものに向かって並んでいます。
思った以上に展示されている車両は豊富で、どれから見ればいいのか頭が混乱しちゃいそうです。

それでは目的車両に向かう前に先ずは流電から見ることにしました。

モハ52004

新幹線と並んで展示されている流電。
展示の中では大きな位置を占めている唯一の旧形電車です。

モハ52004 05.8.21 佐久間レールパーク

佐久間時代の写真です。
リニア入りするにあたって更にかなりな部分に手を入れたようです。
現役時代のままであった正面窓の交換や雨樋、乗務員扉の撤去、客用扉も新製時のものに復元されています。
でも、なぜかパンタグラフはPS13のままでした。
既に世の中にはPS11が存在していなかったのかも知れません。

モハ52004
車内の様子です。
今回の修復では木工部分のハードルが高かったそうです。
今やJR内部には木工職人はいないのでしょうね。

モハ52004
クモハ52の運転台付近です。
この部分は今回のリニア入りに合わせて乗務員扉を撤去したり、現役時代とは相当異なっていますので、大半が新たに作っての復元であると思います。

奥の収蔵車両エリア

そして、一番見たかった車両に接近です。
こちらの奥の収蔵車両エリアは残念ながらその言葉が表すように『収蔵』されていて、柵の外側からしか見られず、車両に接近することはできません。
メンテナンスなどを考えると致し方ないのかもしれませんね。
このあと行った京都の市電の展示を見て、レベルは違うでしょうけどその感を強めました。

モハ63638

ロクサン、でた~!

Chitetsu的見たかった車両第一位はこちら、モハ63。
よもやこんな電車が復元されるとは夢にも思いませんでした。
昔にクモヤ90を見て、良くも悪くも歴史の生き証人なんだから一両ぐらいモハ63として保存されないかな・・・とは思っていましたが、まさかそれが本当に実現するとは思いませんでした。


モハ63638

正面の部分はクモヤ90からの復元ですから全くの新製に限りなく近いのでしょうが、ちゃんと台枠露出風に復元されていますね。
屋根周りの表現はちょっと変な気もしますが、当時を知らないので何とも言えません。
床下のジャンパ栓受けが新型なのはご愛嬌?


モハ63638

正面だけを行ったり来たり・・・・。
舐めまわすように見ちゃいました。

クモヤ90005 91.6.28 大垣電車区

この復元前の姿はこちらです。
晩年は大垣にいました。
良くぞここから復元したものです・・・パチパチ!


クモハ12054 05.8.21 佐久間レールパーク

それにひきかえ、これはどうした!?
何故、この電車はリニア鉄道館入りを果たせなかったのでしょうか?
よもやの解体に回ってしまうとは思いませんでした。
東の鶴見線の同形式も博物館入り出来ていませんし、晩年まで残っていた割には不遇な身を強いられていますね。
初期鋼製車としても充分価値があると思うのですが。
合掌・・・。


クモハ12041

こちらはクモヤ22改造のなんちゃってクモハ12。
営業車復活もびっくりしましたが、この電車がそのままの姿でこの位置に鎮座しているのは、他の電車とのバランスからしてちょっと不思議です。
せめてこちらもモハ30ダブルルーフとまでは行かずともクモハ11100ぐらいまでには復元して欲しかったと思うのはわがままでしょうか?
佐久間時代に残っていたちゃんとした?クモハ12が潰されてこちらが博物館入りしたのはちょっと??であります。


クモハ12041

車内はそれっぽいですね。
だだっ広い運転台も初めて見ました。

クモハ12041

窓を埋めた跡がくっきりと見えます。
このようなリベット車体の穴埋めは模型でも苦労しますが、実物もリベットが邪魔だったのでしょうか?
側面のリベットゴツゴツ感はいい感じですね。

モハ1035

こちらは大井川からもらったモハ1形。
異常に綺麗な姿にちょっと逆にリアリティが感じられない、何ていうのもわがまま?

モハ1035

モハ1形の連結面。

風洞試験モックアップ

二階の展示コーナーには意外な物が展示されていました。
湘南型電車の風洞実験用のモックアップです。
本物の80系が欲しかったですね。
東海なんですから。
300番代の飯田線のでも一両残しておけばよかった・・・
と、きっと担当者は思ったのではないでしょうか。

クハ381-1とモハ52004

機関車が奥で、電車が手前に据えられている展示は結構珍らしいのではないでしょうか?
流石、速い電車で商売をしている会社ですね。

モハ52004

21-86

最後は正統派0けーで〆といたします。

おみやげ一式

自分が勝手に思ったイメージよりもずっと充実した施設でした。
約2時間での早足見物でしたが、じっくり見るとまる一日かかってしまいそうな感じでした。
改めてじっくりと訪れてもいいかな、と思いながらあおなみ線に向かいました。

8 comments:

リニアわんわん0けーいろいろ said...

「いろいろな0けー」にグッときました(核爆)!
実はオレもちょっと前からココ逝きを画策中でした。一緒に逝けばよかった・・・・

chitetsu said...

リニアわんわん0ケーいろいろ殿
おはようございます!
朝からハァハァして頂けましたか?
出来ればここから御一緒したかったデスね。

モハメイドペーパー said...

モハ63はうっすらと記憶にありますが、あんなに屋根が白っぽかったろうか。方向板が三鷹というのが、個人的にはグッときます。

Cedar said...

レポーターのキャラもありますが、某O宮のあそこよりは数段いい感じですね。
あそこはただのテーマパークで博物的な視座はゼロですから~2度と行かねえって思ってますから。
でもCedar的には国鉄形しかいないのが・・って当たり前ですね。

chitetsu said...

モハメイドペーパーさん
自分は解りませんが、当時の写真などを見る限り屋根の色は違うような気が・・・。
『三鷹』のサボは開館時には無く、その後にサボ受けともども追加されたもののようですね。

chitetsu said...

Cedarさん
まあ、どうでしょうか。
微妙なところかもしれませんがお遊戯度はこちらの方が低そうですね。
らだ、車両以外の収蔵物は随分とプアーな気がしました。
流石に名鉄とかは置いていなかったですが、パノラマカーなんてあったら面白いのに・・・なんて思いました。

C6248 said...

はじめまして、いつも楽しく拝見させて頂いております。

こりゃ素晴らしいですな…。
80系は交通科学館行きとなった2両を除いて国鉄末期に全車解体されたようですが、まともなクモハ12も不遇な扱いを受けているようで…なんともはや。東日本はクモヤ90も潰してしまったようで、なぜか一部が鉄道博物館で63形室内のモックアップとして再利用されているようです。置き場がない、と言う気持ちもわからなくはないのですが、一番どうにかして欲しいのは美濃太田の廃車体、あれも整備して一般公開して欲しいものだとは思いますが…。
個人的にもいろいろ見たいものがありますので(90年代生まれなので、0系、100系、300系の3並びには胸熱になりそう、さらに飯田線の伝説、クモハ52など…)、一度いや何度でも見に行きたいものです。
>あんなに屋根が白っぽかったろうか。
私など生まれるはるか前の話ですから屋根の色を云々できる立場にはありませんが、もともとこのような色だったのか、あるいはライトグレーのはずがデジカメ側の処理でこのような色になったのかは不明です。ちなみに私も、0系を現役最終期に撮影した際に、本来は薄いクリーム色のはずがデジカメで撮ったらただの白になっていた、ということがありました。
クモハ52004には、相方として52001が欲しくなるのは私だけでしょうか!?(大糞核爆)

chitetsu said...

C6248さん
はじめまして。
割と醒めた目で見ていたリニア•鉄道館でしたが、見応えありました。
クモハ12の件は東も含めて残念なことです。
どうしてこうなっちゃうのでしょうか?
美濃太田の車両もこのままではまずそうですね。
モハ63の屋根は裸眼で見てもあんな色でした。
あんなに明るかったとは思えないのですが、その時代を知らないので何とも言えません。