ドレスデンを訪問したのは、電車好きChitetsuにしては珍らしくナローの現役蒸気機関車の牽く客車列車を見るためでした。
その折、駅前を走るドレスデンのトラムも見てきました。
90.10.23 Dresden-Neustadt |
ドレスデンのノイシュタット駅には重厚なドーム屋根が架かっていました。
夕陽にガラスが光っていて、結構感動しました。
90.10.22 Dresden-Neustadt |
こちらはDR(旧東ドイツ国鉄=後にDBに統一)の駅前を往く東っぽいトラム。
石畳が夕陽に光っています。
90.10.22 Dresden-Neustadt |
こちらは夜の帳が降りてからのトラム風景。
どこか西の世界とは違う空気感がありました。
90.10.22 Dresden-Neustadt |
トラムの電停も味わいがあります。
手前の線路配置も楽しいです。
こういう風景、好きです。
90.10.23 Dresden-Neustadt |
トラムの線路はそれだけでも絵になる気がするのは私だけでしょうか?
実はこの日、どこのホテルも泊まれずに野宿をする羽目になったのでした。
東西統一されたとは言え、ホテルの対応や数は西のようにはいかず、どうにも融通が利かなかったのでした。
見知らぬ異国の地で野宿は流石にちょっと不安でした。
90.10.22 ドレスデン宮殿 |
時間潰しで見学したドレスデン宮殿。
戦争で壊滅的打撃を受けたとは思えないほど立派な建物が並ぶ町並みでした。
90.10.22 Dresden-Neustadt |
深夜のドレスデンの街並み。
90.10.23 Dresden-Neustadt |
こんなオート三輪もいました。
90.10.23 Dresden-Neustadt |
フリーきっぷ対象外だったので夜行往復もできず、駅の内外をうろついて夜が明けるのを待ったのでした。
今なら割り切っていろいろな写真を撮ったのでしょうが、この時はやはり不安と失意であまり写真を撮る気もしませんでした。
90.10.22 Dresden-Neustadt |
こちらは野宿をする羽目になるとは思いもしなかった時に撮ったトラム風景。
90.10.23 Weißes Roß |
こちらは翌日にドレスデン郊外に延びるトラムを撮ったものです。
90.10.23 Weißes Roß |
電停には安全地帯もなく、のんびりとしたドレスデン郊外の風景です。
90.10.23 Weißes Roß |
西側ではまず見なくなったボンネットトラックやいかにもな国民車・トラバントも行き交う街風景。
90.10.23 Weißes Roß |
電車の後ろには何か踏切が・・・
90.10.23 Weißes Roß |
このナローの線路を走るのは現役蒸気機関車でした。
こちらのナロー線路の蒸気機関車列車訪問記はこちら(⇒ドレスデン郊外のナロー蒸気列車)。
90.10.23 Loßnitzgrund |
こんなか細い線路が道路沿いに併用軌道風に続いていました。
99-17 90.10.23 Radebeul-Ost |
こちらを走るのは、なんとこんな列車です。
何とも時代離れした風景が展開していました。
やはり東西統一したとは言え、実態は未だ共産国のままの世界が展開していたのでした。
99-17 90.10.23 Radebeul-Ost |
ナローとは言え大柄なタンク機関車が古めかしい客車を牽引して眼前をゆっくりと通過してゆきました。
99-17 90.10.23 Radebeul-Ost |
夜は辛かったですが、夢のような世界を体験できた一泊?二日のドレスデン滞在でした。
8 comments:
ドレスデンと言えば、東京大空襲の予行演習だった大空襲で徹底破壊された街なのに、歴史を感じる風情ですね。
タトラカー、トラバント、東欧ですね!
Cedarさん
ドレスデンが東京大空襲の予行演習だったとは知りませんでした。
壊滅的打撃の記録を見るにつけ、良くあそこまで昔の姿に修復をしたものだと、ドレスデンの街を見て驚いたものです。
その意味では東京とは文化の違いをひしひしと感じますね。
夕~夜景の写真を見て、頭の中でJ.S.バッハの曲が流れました。ただ正調ではなく無伴奏チェロ組曲をサックスにアレンジしたJAZZ(3~4ヶ月前に安室奈美恵が出たオンワードのCMのBGM)です。
すいません。勝手な想像・書きこみです。
JSバッハはドレスデンにはいませんでしたが、旧東ドイツのアイゼナハで晩年を過ごしたので、何となく写真を見ると、勝手にイメージしてしましました。
勘定奉行の弟子(maru-haとも言います)殿
流石クラッシック好きの貴殿らしいコメントですね!
自分にはコメント内容がよくわかりませんが、クラッシクが似合いそうな光景でありました。
指揮系統が違うので、予行演習ではなく、東京にはすでに空襲が繰り返されていました。
しかし、瓦礫をかき集めて、再建の足しにしたそうです。木造建築の文化では無理な話です。
また、街は素朴でも市内電車は日本より高性能です。
あの東ヨーロッパならどこでも走っていたタマゴ形の路面電車(チェコ製でしたっけ?)、6年前にドレスデンに行ったときは新型がかなり導入されていて見かけませんでした。街もどんどん社会主義時代の面影消えていました。おそらくchitetsuさんが行かれた時には瓦礫の山だった聖母教会も復元されていました。
とはいっても一昨年スロバキアのブラチスラバ行った時はあの電車まだまだ健在で走り回っていました。やはりドイツと違って経済的に苦しいので、社会主義時代の面影まだまだ残っていました。
なにわさん
瓦礫から丹念に昔の建物を復旧していくという意識は日本には素材の問題を別にしても無い文化ですね。
私はその姿に感銘を受けてしまいました。
ゆうえんさん
ご無沙汰しております。
タマゴ形のタトラ、東を象徴するトラムでしたね。
訪問時は政治体制が変わっただけで、実態は東のままでしたが、今はどのような風景に変化しているのでしょうか?
スロバキア、行ってみたいです。
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