その後、ちょっと信じられないことが起こりました。
その残った二両が改修を受け、なんと冷房が搭載されたのです。
車体更新車の冷房車はあっても、戦前からの車体のままで冷房化改造された例は空前絶後です。
これは実際に暑いときに実車に乗らないわけにはゆきません。
ということで、1994年の夏、冷房付きいもむしに試乗しました。
モ3401 94.7.14 新岐阜 |
旧塗装のいもむしを見るのは初めてです。
当時のいもむしの運用は基本的には末端区間の往復が中心の運用でしたが、午後の一本が新岐阜から新可児に向かう急行運用でした。
どうせ乗るなら本線区間の急行運用にしたいので、新岐阜で到着を待ちました。
モ3401 94.7.14 新岐阜 |
気動車などでも類似例の見られる方式の改造ですね。
機器類はスカートで隠されているので、通風のためにスリットがあること以外は一見は外観に変化がありません。
94.7.14 新岐阜 |
こちらはお馴染み、戦後の『いもむし』?、パノラマカー。
特急ではなく各駅停車で豊川稲荷までロングランするようです。
この電車でさえ引退したわけですから、時の経つのは早いものです。
モ603 94.7.14 新岐阜 |
モ3401 94.7.14 犬山 |
時刻は18:11分。
隣はパノラマカーですね。
おばさんが行先を見ています。
モ3401 94.7.15 鵜沼宿ー羽場 |
モ3401 94.7.15 鵜沼宿ー羽場 |
8 comments:
ここまで改造されたので永久保存かと思ったら、あっさりとお払い箱になってしまったのは びっくり&がっかりでした。
東のT急、中の名鉄って感じで、電車に愛がないですね。
Cedarさん
私もそう思いました。
まさかあんな羽目になるとは・・・。
残念です。
M鉄は置き場ぐらいありそうなのに・・・。
緑のいもむしは撮り損ねました。残念!!
chitetsuさんが撮った数年後、小生は名古屋に転勤になりました。
勤務先が名鉄線路の近くで、偶々早く着きすぎて守衛さんが来るまで、跨線橋の近くでフラフラした朝があったのですが、白髪頭で名鉄の写真を撮っている人がました。なんと、広田さんでした。
声をかけたら、いもむしを撮りに来たとのことでした。会社サボッて、小生も撮りに行きたくなりましたが、宮仕えの身なのであきらめましたが。。。
というのを、思い出してしまいました。
私も95年に馳せ参じました。「一度見かけても次はいつ出会えるか分からない」本線系の運用と違って、1日のんびりと撮影できました。ここには最後の800系(といっても3500系からの改造車)もいましたね。
maru-ha殿
そういえば名古屋に行っていることがありましたね~。
広田さんと偶然会うとはこれまた奇遇ですね。
折角名古屋居たのにいもむし撮らなかったのは残念!
パノラマカーでさえなくなってしまって、名鉄電車も詰まらなくなりました。
会社をサボって行った新busu-jun さん
やっぱり行ったんですね。
名鉄電車の運用は複雑怪奇、運用を読んでの行動はかなり難易度が高い中、晩年のいもむしは撮りやすかったです。
800形やパノラマもどきとの併結姿にはびっくりしました。
いもむしはエバーグリーン賞、パノラマカーはブルーリボン賞、馬面モ600形はローレル賞で3賞ですね。
いもむしに冷房が搭載されたことを知りいつか乗ろうと思っていたら、突然引退が発表され乗り損ないました。
元・いきもの部長さん
あんな整備をされれば当分安泰と思うのは当然ですよね。
あんな幕切れになるとは思いませんでした。
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