Thursday, July 4, 2013

吊り下げ電車をもとめて・・・生駒のケーブルカー 1

今回は吊り掛け電車ならぬ吊り下げ電車、早い話がケーブルカーの話題です。
ケーブルカーというとどうも遊戯施設みたいで軽視しがちですが、ここ、生駒のケーブルカーは別格的な存在で、このためだけに生駒越えをして訪問しました。

コ1 91.12.17 宝山寺ー鳥居前
生駒ケーブル(近鉄生駒鋼索線)は1918年に鳥居前駅-宝山寺駅間が開業しており、わが国最古のケーブルカーにあたります。
このケーブルカーはそれ以来100年近く、宝山寺の参詣客や門前町の人々を運び続けてきました。
こちらは宝山寺駅から見た一号車、「いのり」。


コ2 91.12.17 宝山寺ー鳥居前
もう一両の相方のコ2、「めぐみ」。
車体色が二両で異なっています。

コ1 91.12.17 宝山寺ー鳥居前
生駒の街並みをバックに走る。
全線1キロ弱、高低差約150mとのことです。
このケーブルカーは途中宝山寺までの宝山寺線と、その上に生駒山上までの山上線と呼ばれる二つの路線で構成されています。
古典的車両が走る宝山寺線はケーブルカーでは恐らくここだけにしかない複線ケーブルカーとなっており、複線化されたのも昭和元年と大変古いものです。
ケーブルカーなのに沿線には住宅が建ち並び、途中には何と・・・自動車も通行可能な踏切まであるという珍しい路線です。

コ2 91.12.17 宝山寺ー鳥居前
架線柱の並びが見事です。

コ1 91.12.17 宝山寺ー鳥居前
途中の交換場所は複々線になっていました。
ケーブルカーなのに踏切があるのも(その上、車が通ります)珍しいです。

コ4 91.12.17 鳥居前
鳥居前で、もう一本の路線の車輌、コ4。
こちらのほうが近代的な外観ですが、お休み中でした。


コ2 91.12.17 宝山寺
宝山寺に停車中のコ2。
この古典的車両、昭和3年製の二代目で、既にこの時点で63歳という高齢車でした。

コ2 91.12.17 宝山寺
コ2号車、下り側正面の表情。

コ2 91.12.17 宝山寺
コ2号車の車内。
ウッディーな内装です。
流石にこの古典的車両は2000年に引退してしまいましたが、この車両は幸いなことに保存されているそうです(⇒編集長敬白 生駒ケーブルの保存車)。

4 comments:

  1. chitetuさん。こんにちは。ケーブルカーもいいですね。
    京阪沿線では、ケーブルカーの日本一として叡山ケーブル、坂本ケーブル、男山ケーブルそして、写真をUPしていただいている生駒ケーブルのスタンプラリーを行っています。子供が小さければ、つれていけるのですが、中年男一人では、ちょっと行きづらいです

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  2. こんばんわ。

    生駒ケーブルは、関西出身者ながら一度も利用した事が無いのですが、中々面白そうですね。

    民家のそばを走るケーブルカーで思い出したのが、香港のケーブルカーです。高級住宅街を横目に見ながら山頂に向けて登ってゆくのですが、山頂駅付近で眼下に広がる夜景は、何度乗っても飽きません。

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  3. HAWKさん
    こんにちは。
    ケーブルカーのスタンプラリーですか。
    そんなのやっているのですね。
    それぞれ行くのは気分的にもなかなか大変そうな気がします。

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  4. nnishi1968さん
    こんにちは。
    生駒ケーブルは他のケーブルとは目的も沿線?風景も異なっていて面白いです。
    香港は免税店しか行っていないのですが、二階建てトラムとセットでおとづれたいです。

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