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Sunday, June 9, 2013

近鉄2250系 その1

近鉄の旧型電車は私にとって後悔の残ることの多い存在です。

と言いいますのは、行けば間に合ったのに、国電を追い掛け回している間に近鉄本線系の旧型車はほぼ一掃されてしまい、本線での活躍する姿にはタッチの差で間に合わなかった感じになってしまいました。
その中で、名古屋線の2250系だけがぎりぎりセーフだったほぼ唯一のケースです。
近鉄2250系電車は戦後版2200系電車で、1953年から55年にかけて製造された大阪線用の特急車です。
後に冷房装置まで付けれれ独特の風貌で活躍しました。
一般車格下げされて、3扉に改造されたのは先代2200系と同様ですが、この系列だけは前照灯の左右二灯化改造はなされなかったため、比較的原型を保った姿で一生を終えました。

モ2256 80.3.7 桑名
最初の対面は桑名の駅での偶然性に任せた訪問時です。
桑名の駅は本線以外にも養老線電車や国鉄関西本線の当時まだ残っていた客車列車も撮れたので一挙両得な駅でした。
一番最初にやって来た2250系はこちら、準急名古屋ゆき。
前パンタ、幌付きの凛々しい顔つきに痺れました。

モ2251 80.3.7 桑名

同編成の殿を務めるのはモ2251。
同系列唯一の木枠窓が残る車両で、この車のみ両運転台のまま残されていました。
こちらのお顔も格好良いです。

モ2255 80.3.7 桑名
二本目にやってきたのは下り松坂ゆき急行。
抵抗器が流石に昔の青山越え時代の栄華を感じさせます。
こちらの車両はパンタが後ろについた片運転台車です。

モ2256(左)、ク6561(右) 80.3.7 桑名
養老線で余生を送るク6561とご対面。
赤に白丸の急行サボは見ていて格好が良かったです。

ク3124 80.3.7 桑名
中間に入ったク3124。
特急時代のトイレも残っていました。

ク3122 80.3.7 桑名
同編成のもう一両の制御車、ク3122。
こちらは、同形式ながら古風な台車を履いていました。

モ2248 80.3.7 桑名
最後はモ2248。
最初に格下げされた2両はモ2247、2248に改番されています。
写真のモ2248は最初から片運転台で製造された車両です。



6 comments:

参宮犬 said...

参宮chitetsu殿、おはようございます。
ひさしぶりに堪らんです。
3扉になっちゃったとはいえ80年代までこんな格好で生き残っていたのですね・・・
先代の名車2200を彷彿させる窓配置、車種構成が貯まりません。
P-6に続き、HOで揃えたくなってきました(爆)。

Cedar said...

2250は、幌状のダクトで繋いだ冷房装置が空前絶後でした。格下げになった後もライトの上に突き出した冷房装置(の残骸)が残ってる姿を見たことがあります。
参宮犬様、冷房有りもよろしく。

つのすけ said...

お久しぶりです。
この時期、2250系の電動車は、台車が新型のKD-32?を履いていますね。
1200系と同じかと思います。
旧型電車もいいですが、名古屋線の新車
1000系・1200系は新車なのにツリカケ車
だったのがなんともいえないです。
特に1200系、冷房車の釣り掛け車で結構
好きでした。

chitetsu said...

参宮犬殿
おはようございます。
2250系は近鉄電車らしい歴史とスタイルをしていて、2200系をちゃんと見ていない自分にとっては興奮した電車でした。
確か谷川からキットが出ていたような出ていなかったような・・・

chitetsu said...

Cedarさん
ダクトでつないだ冷房装置は南海の2001系同様に写真を見ておったまげました。
こんなので涼しく出来たのでしょうか?
国鉄のサロ85の試作冷房車ともども、夏に乗ってみたかったです。

chitetsu said...

つのすけさん
ご無沙汰しています。
近鉄の電車は結構台車を変えていますね。
名古屋線の改軌のせいもあったのでしょうが。
1000、1200系は自分もその存在を知らずに乗って、吊り掛け車でびっくりしました。
特急車にもそんなのがいましたね。