このツアーは鉄分100%、観光旅行要素ほぼ0%、出発は朝5:00羽田空港集合という、一般旅行者を寄せ付けない驚愕のツアー企画です。
パッケージツアー自体苦手で新婚旅行しか経験のない事で、どんなになるやら不安がいっぱいでしたが、この機会を逃すと見たり、乗ったり出来なさそうな内容がてんこ盛りになっており、思い切って申し込む事にしました。
台湾鉄道三昧の旅、案内パンフ |
申し込みにあたって送られて来たパンフです。
流石に濃〜い両名の企画だけあって内容は濃厚であります。
今回のツアーの報告はその企画人のいすみ鉄道社長ブログに既に詳しく紹介されており、所々に私の醜態も晒されております(こちら⇒いすみ鉄道社長ブログ・台湾鉄道三昧の旅)。
内容の重複する所は避けて、私なりに気になった所をかい摘まんでご報告いたします。
羽田空港の夜明け 13.6.22 羽田空港国際線 |
到着した羽田の国際線ターミナルはそれなりに利用客が集まっていました。
京急もモノレールもお休み中のこの時間、みんなどうやって来たんだろう?
13.6.22 台北松山空港 |
約3時間のフライトで松山空港到着。
MRT松山機場駅 13.6.22 |
MRTで台北駅を目指します。
近年の開通なので、松山空港駅(松山機場)駅構内は大変綺麗。
ゴミも落ちていなく、第一印象は大変GOODです。
駅の造りも大陸的というか全体に広く、日本の地下鉄に慣れた身には大変立派に見えます。
これは、このあと見たほかの駅でも同様で、勿体無いほどの広さを持った駅構内でした。
どこかの最近地下化した狭苦しい駅とは雲泥の差です。
LDK58 13.6.22 台北 |
そして到着した台北駅で最初に見た車輌は何とナローゲージの機関車と気動車です!
軽便時代の台東線で活躍した車輛が台北駅前=台湾国鉄本社前に展示されているのです。
これは全く予備知識なしであったので、大興奮であります。
台東線については『ナローゲージモデリング』に詳細な記事があり、食入いるように見た記憶が有り、残存車両だけでも見てみたいと思っていたので、これは嬉しかったです。
LDK58 13.6.22 台北 |
この機関車は1923年の日車製Dタンクで、10両以上在籍していた台東線の主力機関車だったそうです。
引退後に沿線で保存されていたものをレストアしてこちらに展示されたものだそうです。
LDR2201 13.6.22 台北 |
台北駅舎をバックにした湘南顔の軽便気動車です。
LDR2201 13.6.22 台北 |
この気動車は懐かしい半鋼製の日本風車両ですが、車内はしっかりクロスシートで、トイレもあります。
車長も軽便車両としてはかなり長く、日本の軽便車両とは一線を画しており、結構立派な姿をしています。
LDR2201 13.6.22 台北 |
そして、下廻りを覗くと・・・何とロッド駆動なのです。
これがくるくる回って疾走していたのでしょう。
台東線は寝台列車まであった長距離路線でした。
台湾国鉄本社 13.6.22 台北 |
この後普段見られない国鉄本社の資料館を拝見しました。
台湾国鉄本社資料室 13.6.22 台北 |
こちらも普段は見れない施設で、最後には色々なお土産まで頂戴してご満悦です。
TED1012 13.6.22 彰化 |
懐かしい駅構内 13.6.22 彰化 |
日本ではとっくに無くなった車掌車が健在で、しっかり貨物列車の殿に付いて活躍していました。
その奥には青い旧形客車もいました。
それにしてもこの車掌車、日本のワフにそっくりです(当然日本製です)。
13.6.22 彰化機務段 |
彰化には戦前の日本統治時代の扇形機関庫が台湾で唯一残っており、日本製の蒸気機関車が三両保存されています。
その機務段(機関区)の正門です。
奥には歓迎の看板、そして懐かしい扇形庫が見えます。
15EC8288 13.6.22 彰化機務段 |
機関庫の脇には国鉄貨車とソックリの貨車が二軸、ボギー車を交えて業務用として待機していました。
背後の木造倉庫と相まってこれは正に四半世紀前の日本の風景ですね。
CK101(左)、CK124(右) 13.6.22 彰化機務段 |
当日は機関庫の熱烈歓迎を受けて、機関車3両のうちの二両に火が入っており、生き生きとした姿を見ることができました。
CK101は1917年の汽車製造会社製。
1974年の廃車後、1998年に動態保存機として最初にに復活しています。
CK124は1936年の日車製で、日本の国鉄C12と同型です。
1979年まで活躍して2001年に復活しています。
デフが付いているので、この角度で見るとC56にしか見えません。
CK124(左)、DT668(右) 13.6.22 彰化機務段 |
思いっきりD51ですね。
CK101(左)、CK124(右) 13.6.22 彰化機務段 |
火の入っている内の一両のCK124がターンテーブルまで特別にデモ走行、生で動く蒸気機関車を見ることが出来ました。
CK124 13.6.22 彰化機務段 |
ターンテーブル越しに見た風景。
現役時代を彷彿させます。
R70 13.6.22 彰化機務段 |
こちらはアメリカンスタイルの電気式ディーゼル機関車、R70。
アメリカンスタイルの機関車は好きでない・・・というよりむしろ嫌いでしたが、眼前で見るとなかなか格好良いですね。
気に入ってしまいました。
人間なんて勝手なものです(自分だけかもですが)。
13.6.22 彰化機務段 |
扇形庫外観。
手前には現役機関車が休憩中です。
13.6.22 彰化機務段 |
工作機械が並んだ懐かしい風景です。
初日前半は懐かしい日本時代の車両や施設に接する楽しい経験がてんこ盛りでした。
(続く)
6 comments:
台湾弾丸ツアーお疲れさまです。chitetsuさんの視点らしい、レポート期待してます。
(某社長ブログ見ると、夜の部でも大活躍のようですね!!)
maru-haどの
濃厚な三日間でした。
夜の部は流石に疲れてしまいました。
次は客車列車です。
台湾ツアー、スケジュール表見るとなかなか濃い~い内容ですね。
夜の部も早速チェックさせていただきます。
台北駅前に飾られた機関車は旧台東駅の裏山に飾られていたものかな~?http://cedarben.blog.so-net.ne.jp/2011-06-25
おかえりなさい。3天2夜の密訪、お疲れさまでした。
そういえば、TMSの台東線記事を見て、特急用ステンレス気動車や寝台車など国内の軽便とは比べ物にならないスケール感と魅力的な車両たちに惹かれたことを想い出しました。
続きを楽しみにしています。
Cedarさん
スケジュール、鉄ヲタを喜ばせるメニューが並んでおりました。
テンションが上がっていないとお疲れモードになりそうな内容ですが、仕事とは違うので全然OKでした(笑)。
20年前に台東に行かれていたのですね。
移転後の台東とは風景大違い・・・。
古い台東駅を見たかったです。
鳥の糞まみれの機関車は番号が一つ違いでどうも別物みたいですね。
元・いきもの部長さん
熱帯から帰ってきて、腑抜け状態です・・・。
軽便時代の台東線、件の記事を見るとそのスケール感の違いに感動したものです。
近々に旧台東線は電化されるようで、台東付近は架線柱が建っていました。
軽便時代を考えると全く別物に昇格ですね。
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