Wednesday, December 5, 2012

富山地鉄初期新性能車の鉄コレと実車

鉄コレレビュー第4回は富山地方鉄道の初期新性能電車たちです。


鉄コレ地鉄電車
地鉄電車の並び写真。

モハ14791
モハ14791は改番、窓の二段上昇改造や台車交換後の最終スタイルを模型化しているようです。
でも、自分の見た14790形晩年の姿とは扉配置を含めて随分と異なります。
どうなっているのか??
実はこの鉄コレを買うまで14790形2両が全く異なる姿で最期を迎えたことは知りませんでした。


モハ10025
モハ10025と10026の二連の方は最近の姿を再現しています。

実車はどうだったでしょうか。
以前の富山地鉄訪問記はこちら(⇒本家地鉄電車訪問 )。
モハ14772 80.3.8 越中三郷ー舟橋
1980年の訪問時には登場時の姿をとどめていました。
この姿、『日本の車両スタイルブック』に掲載された姿のままで、あの図面が目に焼きついていたので、対面できたときは大変嬉しかったものです。
この原型はシークレットだったのですね(シークレットをまんまとゲットしたのを見せつける報告はこちら⇒ 鉄コレ16弾! )。
塗装で誤魔化されていますが、意外と微妙なデザインであると私は思います・・・がシークレット欲しい・・・です。


モハ14792 91.11.4 電鉄黒部
その後、この二両は別々の姿に変貌しました。
形式がモハ14790形に変更、最初にモハ14791が更新を受けました。
その時の改造で、前照灯は2灯式シールドビームに変更、側面窓はユニットサッシの2段上昇窓に改造され外観がかなり変わりました。また、台車も日車ND706に変更されています。

次に更新されたモハ14792は全く違う姿となりました。
前照灯の二灯化、側面窓の改造までは同じですが、正面は3枚窓から2枚窓に変更、側面扉配置は乗務員室の直後に客用ドアが移動、更には車体裾部分も直線になるなど、全く原型を留めぬ改造を受けました。
それが上の姿です。
これだけいじられたのに台車が交換されず、最後までNA4Pのままだったのが意外です。
2両とも電気的に冷房化が困難だったことから90年代半ばに相次いで廃車になりました。
モハ10022 80.3.8 稲荷町
こちらはモハ10020形、1980年当時の姿です。
1961年から64年にかけて投入された電車です。
基本的なスタイルは名鉄のモ5500形に似ています。
当時は前照灯が三つ目玉でした。

モハ10025 12.4.20 稲荷町
前照灯二灯化、冷房改造後の現在の姿です。
3編成あった10020形ですが、2編成は運用離脱、この第三編成だけが現役で残っています。
鉄コレもこの編成が模型化されたようです。

モハ10026 12.4.20 稲荷町
反対側のモハ10026。
台車が交換されています。

モハ10024(左)、クハ171(右) 12.4.20 稲荷町
こちらは戦線離脱したかぼちゃカラーの10020形。
まだこのまま動きそうな状態で眠っていました。

モハ14722 12.4.20 西魚津
ほぼ同型の1Mにした分ハイパワーになったタイプの14720形。
車体自体はほぼ同じです。
今年の訪問時にこのタイプの動いた姿を唯一見れた編成でした。

2 comments:

  1. chitetsu殿、おはようございます。毎朝お騒がせいたします、まんまとシクレを見せびらかしている犬コレ16弾と申します(爆)。
    このたびはリンク頂戴いたしましてまことに光栄です、が、chitetsu殿のところの高尚なお客様が当方のボロカス日記に来ていただいてもそっとブラウザを閉じちゃうんジャマイカと心配です・・・
    いやー。さすが、チテツ編、充実してますね!毎朝、すごく勉強になります!
    それにしても14792の変貌ぶりはものすごいですね!これは第2シクレとして100箱に1こ入れたら鉄コレ16弾の売れ行きが100倍に膨れ上がりそうです(笑)。
    今朝もありがとうございました!
    では、お昼に(爆)!

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  2. 犬コレ16弾さん
    鉄犬ブログは電車内で見ると周りから不審者と勘違いをされそうで、読むのに注意を要しますね(笑)!
    ナンクリ編は思わず電車の中で失笑してしまいました。
    それにしても地鉄モハ14792の変化は凄いものがあります。
    改造後の実車を見た時、てっきり別の電車だと思ってしまいました。

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