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Wednesday, September 12, 2012

ローマのナロー電車

昨年、清水の舞台から飛び降りる気持ちでイタリアに家族旅行に行きました。
基本は世界遺産の都市を巡る完全な観光旅行ですが、その隙に以前から気になっていたミラノの市電などもつまみ食いしました。
そんな中で全然予備知識の無いナローの電車にイタリア滞在最終日に出会いました。

旅行最終日の朝、家族がまだ寝ている時間にローマのテルミニ駅の脇から出ているトラムで適当にあたりを付けて下車してトラムを撮ることにしました。
その目指した場所にはローマ時代の遺産に紛れるようにしてなんとトラムと平面交差するトラムなのか郊外電車なのか良く分からない複線の線路がありました。
???・・・と思うが早いか、白とオレンジの電車がやってきて、たくさんの外人(当たり前です)が、電車から降りてきて、その殆どがトラムに乗り換えました。

085 11.8.12 Piazza di Porta Maggiore
そして、そこにやって来たのは何とナローの郊外電車でした。
それも外観からはあまりイメージできなかったのですが、大好物の吊り掛け電車でした!
この電車、運行頻度もそれなりに高く、次々にやってきます。

103 11.8.12 Piazza di Porta Maggiore
この電車、後で調べてわかったのですが、テルミニ駅のの脇から出ている郊外電車で、Roma Giardinetti線という線で、ゲージは950mm、全長で30分程度のナローの電車でした。
これを日本に置き換えると東京駅か上野駅の脇からナローの電車が発着しているような状況になるわけで、ちょっと信じがたい状況です。

私はここでの持ち時間は一時間程度しかありませんでしたので、この電車には乗れませんでしたが、この先には何とガントレットが現役で存在している模様です。
この辺りに興味をお持ちの方は、こちらのサイト(⇒イタリアの鉄道・バス・渡船)が詳しいです。
私もこれを見てから行けば良かったと後悔しています。

7079 11.8.12 Piazza di Porta Maggiore

上の写真を少し引いたところではこのような感じでトラムと平面交差をしていました。
トラムも元の南海電車みたいな塗装で好感が持てました。
こちらの訪問記もそのうちご紹介したいと思います。
これは全く目からウロコ状態で、眠い目もパッチリ、興奮状況に陥りました。

103 11.8.12 Piazza di Porta Maggiore
朝日を浴びて市内中心部に向かう電車。
中間に電動車を挟んだTMT3連です。
新しい電車の方が多いようですが、この旧型車も結構頑張っていました。

103 11.8.12 Piazza di Porta Maggiore
路面のように舗装されているものの専用軌道でした。

424 11.8.12 Piazza di Porta Maggiore
点在する遺跡を避けるようにカーブする電車。
このカーブを回って約1キロでローマ・テルミニ駅です。

424 11.8.12 Piazza di Porta Maggiore
イタリアの下町を行くナロー電車。
吊り掛け音を朝の街に響かせながら快走していました。
左手の建物の裏には山のようなイタリア国鉄の線路が走っています、というかまだテルミニ駅の構内が続いています。

 11.8.12 Piazza di Porta Maggiore
片持ちの架線柱も渋いです。

以上、唐突なイタリアンナロー電車訪問記でした。

2 comments:

Cedar said...

イタリアは隠れ吊り掛け車大国でしたね。
数年前のミラノは、地下鉄にもコモ湖に行く私鉄にも懐かしい吊り掛け車がいました。車体がモダンなのに、メカは古いまま、ヨーロッパらしいです。

chitetsu said...

Cedarさん
後で調べるとイタリアには結構な吊り掛け電車が存在しているみたいですね。
何にでも予習は大事と痛感しました。