古い建物や街並みをめぐる紀行・地方電化私鉄以外の駅関係の写真については兄弟ブログ(「古い建物と街並みをもとめて」・アドレスは右側の兄弟ブログらんの「古い建物と街並みをもとめて」をクリックしてください)にアップすることにしました。  こちらも是非ご覧下さい(但し、こちらのブログは駅の写真以外は鉄分ほとんどありません。悪しからず)。

Saturday, September 1, 2012

山形交通三山線のモハ103と三山線の遺構

山形交通の三つの路線は比較的後年まで残っていましたが、残念ながらどれ一つ 現役の姿を見れませんでした。


モハ103 90.9.29 月山の酒造資料館
その中でも一番魅力的であったろう三山線には以前も訪問したことがありましたが、モハ103は間沢の元構内でビニールシートを被っており、姿を見ることができませんでした。
その後、沿線にある酒造資料館に保存されたとの情報があったので、そのモハ103を見に行きました。
秋桜の咲き誇る9月末の訪問です。


モハ103 90.9.29 月山の酒造資料館
酒造博物館は元の三山線電車の走っている所から少し山を登った所に位置しています。
まず目に飛び込んでくる風景がこんな感じで、実にしっくりと風景に馴染んでいる感じです。

三枚ともモハ103 90.9.29 月山の酒造資料館
電車の周りを一周して撮ってみました。


二軸の下回り台車です。


抵抗器は台車の外側に直角に付いていました。
木造の二軸電車の残存車は貴重ですね。
屋外屋根無しなのがちょっと気になります。
末永く状態の良い保存を期待したいところです。


モハ103 83.8.13 間沢
シートを被って保管されていた頃のモハ103。
元の間沢の構内にポツンと取り残されていました。


間沢旧駅舎 83.8.13 間沢
間沢の元駅舎。
電車時代のままにバスターミナルとして利用されていました。
待合所には電車時代の写真がギャラリーふうに展示されていました。


83.8.13 間沢
間沢の構内。
まだ鉄道時代の遺構がありました。
写真左側が元の車庫、その右側の端にシートに被ったモハ103が居ます。


ワ53 83.8.13 間沢整備工場
間沢よりも羽前高松寄りにあった山形交通バスの間沢整備工場の構内に残る貨車。



9 comments:

Cedar said...

山交は間に合わなかった路線でした。
皆さんのお写真を拝見すると、車両とともに、ストラクチャーに印象的なものが多かったようですね。

chitetsu said...

三山線の廃止は受験の年で指をくわえて見ているしかありませんでした。
羽前高松を始めストラクチャーも魅力的だったようですね。
Ccdarさん、リンクいただきありがとうございました。

出羽野カバ丸 said...

初めまして。
貴重な写真をアップしていただき、興味深く拝見しました。
当方の下記ブログにリンクを貼らせていただきましたのでお知らせします。
今後も懐かしい写真の掲載を期待しています!!
ブログ名:山形今昔30年

chitetsu said...

出羽野カバ丸さん
始めまして。
お越しいただきありがとうございます。
山形県内にはフォトジェニックなところが一杯ありますよね。今後も折を見てアップしてゆきたいと思います。
兄弟ブログの建物編のほうがアップできる題材が多いかもです。
宜しければそちらもご覧下さい。

kyk said...

これは懐かしい昔の間沢駅舎ですね!
電鉄廃止前からすでに主役がバスに移っており、駅舎正面には「三山営業所」(バス)と「間沢駅」が併記されていたそうです。
97年ころ取り壊され今では新しいタクシー会社の建物が建っています。95年当時は駅舎はまだバスターミナルとして健在でしたが、これらの写真と比べて鉄道時代の遺構はだいぶ消えていたように思われます。高畠線同様、鉄道から乗客を奪ったバスも衰退して三山営業所も廃止になって久しいです。
それからマニアックな話になるのですが、バス「間沢整備工場」の写真はずっと探していたものなのでとても嬉しいです。地元のおじさんの話以外にこれが実在していたという根拠が無かったので…
兄弟サイト共々、貴重な写真の数々を拝見できて大変嬉しいです。ありがとうございます。今後も楽しみにしております!

chitetsu said...

kykさん
私の訪問時はまだ線路がはがされていた以外は結構な施設が残存している印象でした。
しかし、代替のバスも間沢から引退しているとは・・・
時の流れと厳しい現実を見るような気がします。
間沢の整備工場、他にネガがないか見てみます。
これからもよろしくお願いします。

kyk said...

chitetsuさまはバスもお詳しい方だったのですね。失礼致しました。
山交バス間沢は営業所や枝線全てが廃止になりましたが、電鉄の代替路線である間沢-高松-寒河江-山形のみ一日数本、かろうじて山交バス直営で残っています。「間沢待合所」という停留所名と、山形交通の枝線を引き継いだ町営バスの拠点になっているところが、一応かつての交通センターだった名残りですね。
バスや施設も含めて、他にも山形交通の写真をお持ちのようでとても期待しております!
よろしくお願いいたします。

chitetsu said...

kykさん
実はバスも好きなんです(^O^)。
山形交通のバスは車体のカラーリングや個別の愛称が付いていたりするのが印象的で、全国のバスの中でも個人的にはランキング高めです。
バスに絡むお話は建物ブログの方で何か企画したいと思います。

om11 said...

初めまして。私山形県山形市に所在する東北芸術工科大学というところで、只今三山線の保存活動について調べている学生です
chitetsu様が撮影なさった1983年頃、90年頃のモハ103のお写真について、当時の状況などいくつかお伺いしたいことがあり、コメントさせていただきました。ご多忙中と存じますが 2016om11@stu.tuad.ac.jp にご連絡いただければ幸いです。突然の申し出で大変恐縮ではございますが、お待ちしております。