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Monday, August 13, 2012

山陽電車のロクサン電車(1)

山陽電気鉄道には戦後各私鉄に供給された中で唯一の広軌ロクサンが投入されたことで有名です。
1980年春の北陸電車巡りの後に山陽電車を訪問しました。
既にロクサン形が走っていないのはわかっていましたが、色々な吊り掛け車が活躍中だったので今回の訪問先に入れていました。
途中の駅で上ってくる電車を撮影後、東二見の車庫を訪問しました。
そこで見た光景は忘れられないものになりました。
正におもちゃ箱をひっくり返したような車庫の風景が展開していました。


719 80.3.14 東二見

東二見の車庫で最初に発見したのがこのロクサン電車のダルマさんです。
ダルマさんにしては前照灯も連結器も残っていて、現役時代を彷彿とさせます。



701 80.3.14 東二見

振り向いたところにもロクサンが・・・
これは完璧な倉庫仕様ですね。


718 80.3.14 東二見
工場の裏手にもロクサンが・・・
なんとこちらは下回り付きで未だ線路の乗っています。
同じように下回り付きの廃車体があと何両かありました。
716 80.3.14 東二見
そして車庫の一番奥には真打ち登場!
なんという事でしょう~現役時代そのままのロクサンが姿で朽ち果てようとしていました。
殆どの車両が早くに撤去された正面のヨロイ形通風器も最後まで存置されたままでした。

716 80.3.14 東二見
この電車との対面は正に「想定外」の出来事で、個人的にはいたく感動いたしました。
しかし何故このような形で残されていたのでしょうか?
今なら車庫の職員の方に聞いていたでしょうが、???のまま車庫を辞してしまったのは今思えば残念なことです。

702 80.3.14 東二見
唯一の更新編成も先ほどの716号と並んでそのままの姿で残っていました。

東の小田急と東武は基本的に全車車体載せ換えをして後年まで活躍したのとは対照的に、西の山陽電車は一部車両については機器流用で車体を載せ替えられたものの、全般的には早い時期に他の新車に代替されて引退したようで、東西の差を感じさせるものがありました。



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