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Tuesday, May 1, 2012

1980年春、北陸電車巡り 本家地鉄電車訪問(3・戦後の規格型電車)

富山地鉄の旧型車の中で、戦後規格型の電車は在来型と同じ塗装ながら別格の扱いをされており、電動車はクロスシートを装備、また台車も交換されて特急・急行用車両としての整備を受けていました。
規模の似通っていた長野電鉄の1000形・1500形とは兄弟車です。
モハ14752 80.3.8 有峰口
未だ雪深い有峰口駅にて。
丸いサボが似合います。


モハ14753 80.3.8 電鉄富山
電鉄富山駅で早朝初対面の時のカットです。
4連で発車待ちしていました。
モハ14753 80.3.8 電鉄富山
上の車両をホーム反対側から見たモハ14753。14750形電車は14754が欠番の総勢4両の陣容でした。長野電鉄では大世帯に成長しましたが、こちらではモハ1形式4両、クハ2形式4両の合計8両の世帯でした。
台車がNA-30という新型のものに交換されています。
モハ14755 80.3.8 稲荷町

 反対側の貫通扉のある側はジャンパ栓を含めて賑やかです。
こちら側は各車とも貫通扉付きです。
戦後規格型電車同士の3連。
クハ162 80.3.8 電鉄富山
こちらはコンビを組むT車です。クハ150形と160形があり、どちらも構造上両運転台可能な構造ながら、片運転台です。
電動車は車内もクロスシートを装備していましたが、T車は確かロングシートだったような気がします。こちらはクハ160形。
クハ151 80.3.8 稲荷町
クハ150形151。こちらも出力の高いグループ用のクハで使用されるグループながら、休車になっていました。
おそらく車体長が災いしたのでしょう、中途半端な存在でした。
運転台のない側にも乗務員扉があり、設計当初の意向が伺えます。
モハ14755 80.3.9 越中荏原ー越中三郷
こんな運用もありました。
14750形は14770形同様両運転台のメリットを生かして特急電車の増結車としても活躍していました。このような高性能車との併結は日常的に見られました。
モハ14753 91.2.9 電鉄富山
晩年の14750形です。
既に相方のクハは全て廃車となり、モハ4両のみが残っていました。
前照灯の二灯化、塗装の変更以外に外板の張替えでノーシル化、ブレーキのHSC化等、かなりの手が加わっています。地方私鉄の旧型電車としては一番グレードの高い状況で使用されていたのではないかと思われます。

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