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Monday, April 9, 2012

京王電鉄の研修センターに行ってきました

8日の日曜日、日野市のイベント平山季重祭りに合わせて、通常は非公開の京王平山研修センターの保存車両と京王資料館が一般公開される、ということで行ってみました。
この資料館は「一年に一回だけしか開かない博物館」などと書かれていたりして、なかなか目にすることができない貴重な機会ですので、春の行楽日和だったこともあって息子と一緒に親子プチ旅行気分で行ってみることとしました。
京王資料館は予備知識なしに行ったのですが、保存されている資料は多岐なジャンルに渡り豊富にあり、ゆっくり見るときりがない程のレベルで揃っており、懐かしい電車の部品や駅務の色々な備品等思わず見入ってしまいました。

そして、お目当ての保存車両です。
どれもきれいに整備された状態で春の陽射しに輝いていました。
3両とも以前に見たことのある車両でしたので、スキャンした昔の画像と今昔対比写真ふうにしてみました。

二枚とも デハ2410 12.4.8 京王平山研修センター
小型電車の生き残り、デハ2410です。外観は大変きれいに整備されており、思わずうっとりしてしまいます。
床下機器好きの私には明るいグレーの床下は、機器類がくっきりと浮き出て見ていて楽しいです。




デハ2410 87.12.26 多摩動物公園
多摩動物公園に展示されていた頃のデハ2410。
それなりに痛みが出てきていましたので、安住の地を得られたことは何よりです。
京王の小型車は京福、越後、庄内に譲渡されましたが、うち二つの路線は廃止となり、庄内の電車は廃止後に画廊になって生き残っていましたが、私が15年ぐらい前に見た時もかなり傷んでいたので、今はどうなっているやらです。もしかしたらこの一両が京王小型車唯一の生き残りかもしれません。


二枚とも デハ2015 12.4.8 京王平山研修センター
懐かしのグリーン車デハ2015です。
大学生時代に毎日通学でお世話になった電車の一つで、懐かしい思い出が蘇えってきました。
車体の銘板を見たら昭和36年製、私と同い年でした。
デハ2010形はこの2015からモデルチェンジされ、最初から前照灯がシールドビーム二灯、前面方向幕付で竣功しました。
下の写真はその台車KH-14Aのアップです。車輪がスポークだったことに今日初めて気が付きました。カルダン、WN駆動の電車はどの電車もみんなプレート車輪と思ってましたので、ちょっとした驚きであり、発見でした。 



デハ2015 81.10.23 千歳烏山ー仙川
現役時代のデハ2015です。
昨日もこの撮影した場所を通過した時に車窓からどのあたりか捜しましたが、もうどこがどこかわかりませんでした。 

クハ2782 81.10.23 千歳烏山ー仙川 
2010系のルーツはこの2700系にあります。
高張力鋼を使用して軽量化を試みた電車で、窓の上下にリブが付いています。
湘南スタイル、側面の窓配置はこの電車を踏襲しており、この後の5000系にもその窓割の思想は受け継がれています。
2700系は吊り掛け駆動の電車ですが、編成は必ず2010系と組成されており、2700系単独編成での運用はなく、吊り掛け・カルダン(WN)の協調運転が当然のように行われていました。


クハ5723 12.4.8 京王平山研修センター
そして名車5000系です。
スカートのない前面の下回りは思いっきりすっきりしています。
パノラミックウインドウとホロ枠の処理など、実によくまとまっていると思います。

クハ5723 93.4.14 高幡不動
現役時代末期のクハ5723。
この前後、仲間は各地の地方私鉄に譲渡されましたが、一部の仲間はそろそろ先行きが怪しくなってきているみたいですね。
その反面、一畑電車では京王色の復活を検討中とか。ちょっと楽しみです。

さて、 京王研修センター訪問はこんな訳で思った以上の収穫でご満悦でした。
ご満悦後は気分も天気も良いので、平山季重の道というハイキングコースが案内によると、多摩丘陵の里山沿いに多摩動物公園まで続いているとのことだったので、ハイキングがてら多摩動物公園まで歩いてみました。
途中、多摩テックの跡地の脇をかすめながら遠くに多摩ニュータウンを見ながら歩きます。
多摩テック跡地は囲いがされて遊戯施設が撤去中のようでした。ここや朝霞テックなどは子供時代に親に連れて行ってもらったものですが、どちらも既に無く時代の変化を感じつつ、息子に昔話をしながら歩くのでありました。
折角なので多摩動物公園駅前の京王レールランドに顔を出すと、もう売り切れていると思った鉄コレの5070系がまだ売っていましたので、お土産で買い足しました。

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