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Wednesday, March 28, 2012

模型の世界に生きる片町線電車

阪和線に続いて今回の片町線も模型バージョンが登場です。
私が見られた片町線電車はすでに72,73系ばかりの時代でしたが、ちょっと前に行っていたら
3扉、4扉ごちゃ混ぜの色々な電車の宝庫でした。阪和線が最後まで三扉車が主体だったのとは対照的でした。
また、戦前型の二扉電車の戦時改造の4扉車各種が在籍しており、この点でも魅力的な路線でありました。
模型では見ることの叶わなかった電車で5両編成を組んでみました。
クモハ31007 06.11完成
三列ガーランド型ベンチレータが特徴
クモハ31003 06.11完成
正面縦樋が側面に移設されいるのに注目
クモハ31はモハ43を戦時改造で4扉ロングシート化された上に、低速型のギア比の台車を履き替えた電車で、窓割りスタイルで大きく二つのグループに分かれます。
最初に改造したグループは扉間の窓をちゃんと4個ずつに窓割を変更したグループで(作例では31007)、後の改造グループは手抜きがされて、オリジナルの窓割りを生かした改造になっています(作例では31003)。両者は増設扉の幅が100mm異なります。
クモハ31は更新修繕でもオリジナルのガーラント型ベンチレータを残したものも多く、これは恐らく先を見越していて余り手を掛けなかったのではと私は思っています。
実際、廃車は同年代の車両の中では早目でありました。


クハ79045 06.11完成
同じ理屈でクハ58(のちのクハ47100番代)から改造された制御車です。
こちらは片町線だけではなく、京阪神緩行線にも結構配置され、晩年まで活躍した車両も結構いました。
やはりクモハ31のようにちゃんと窓割を直した車両と、「手抜き型」の両方があります。
私が会えたのもこの「手抜き型」タイプです。
クハ79060 06.11完成
理屈は同じながら種車が異なり、こちらは32系の制御車、クハ47から改造された車両で、2両だけの少数派です。 もうこれはクハ79と言えるのでしょうか・・・というスタイルをしております。
まさに異端車です。
正面の雨樋も更新時にも手が加えられず、直線のままです。
晩年はこの79060のみ正面窓がHゴム化されて結構強烈な顔に変身しており、それも運転台だけHゴム化された時代と三枚全部Hゴムの時代があるようです。模型はその最晩年の姿です。
クモハ60163 06.11完成
他の車に比べると癖が少ない車両で、普通のクモハ60に見えますが、こちらも癖ありで、数少ないモハ41の出力強化改造をされてクモハ60に編入された車です。
ノーリベット、運行窓二桁のスタイルです。

これら5両はクモハ60のみ真鍮キット組立で、それ以外の4両はペーパー車体、木製屋根のスクラッチです。5両共通で下回りはKATOのクモハ41・クハ55のASSYパーツをガポッと上回りに組み合わせたお手軽バージョンになっておりますが、見た目はこの安易な工作法の割にはそう見えないのでは・・・?と自負しております。

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