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2014年6月17日火曜日

上毛電鉄デハ100形の変遷

上毛電気鉄道のデハ101は、今となっては貴重な昭和初期の現役電車となってしまいました。
そんなことになるとは思わずに初めて出会った1980年から現在までの約35年間の変遷を振り返ってみたいと思います。

デハ101 80.4.24 大胡

1980年の春、最初に見たときのデハ101です。
西武の351系電車が入線を始めて黄色い在来車の置き換えが始まった頃です。
ちょうど構内を入換している姿を見ました。

デハ101 80.4.24 大胡

サボは『貨物』を掲示しています。
この丸型パタパタ式サボは、田舎臭くて好きです。

デハ102 80.4.24 新里


デハ103 80.4.24 粕川

この最初の訪問時にはデハ101から104までまだ全車を見ることができました。
しかしながら既に現役で動いていたのは一両だけで、他の3両は休車状態でした。
こちらのデハ102(上)と103(下)の二両は既に廃車前提の疎開留置のようでした。

デハ101 91.4.24 大胡ー江木

その後、西武の電車に在来車が置き換えられた後も、デハ100形のうちの2両は電気機関車代用に貨車牽引用に存置され、貨物列車牽引以外にも通学の高校生で混雑する平日朝には、大胡駅発中央前橋行きの片道区間電車として単行で運転され、西桐生から直通する定期列車の輸送力不足を補完していました。
こちらはその朝の仕事を終えて大胡に戻る回送電車です。

デハ101 92.2.9 大胡

西武の電車が東武の電車に置き換えられてから後、デハ101もこのような色になっていた時もありました。

デハ104 92.2.9 大胡

同じ時に居たデハ104。
こちらは既に殆んど動いていないようでした。

デハ101 95.12.15 大胡ー樋越

その後1997年をもって朝のお仕事も無くなり、ご存知のように葡萄色に塗り替えられてイベント時に運転をするようになりました。
こちらは臨時で動いた時の割合近年の画像から。

デハ101 95.12.15 富士山下ー丸山下

富士山下の鉄橋にて。
茶色い電車がのんびりと鉄橋を渡ってゆきました。

デハ101 95.12.15 大胡ー江木

もう一枚、上りの中央前橋ゆき。

デハ101 11.5.21 大胡

こちらは近影です。
車体が全面的に改修され、ニス塗りの車内が復活しています。
また同時に窓サッシュも車体と同色になっています。
大胡の車庫も近代遺産と認定されてリニューアルされています。

デハ101 11.5.21 新屋ー北原

こちらは、イベント運転で新里に向かうデハ101。

デハ101 11.5.21 新屋ー粕川
バラスト散布列車。

デハ101 11.5.21 新里

末永く元気で活躍して欲しい電車です。

5 件のコメント:

pointscale さんのコメント...

 デハ101の朝の単行運用、2回ほど撮りに行きました。上野発の2番電車に乗らないと間に合わない時間帯でした。帰りの回送は各駅のゴミを載せて帰っていました。
 ここから急いで高崎に回ると、南高崎で上信のデキがセメント貨車を入れ替えしている光景が撮れました。さらに富岡付近で単行小運転のデハ20形を撮り、下仁田まで行って昼過ぎのデキ+トキの貨物を撮って、駅前の蕎麦屋「いそ田」で田舎そばとビール大瓶飲んで沈没する、いま思えば至福のコースがありました。

chitetsu さんのコメント...

pointscaleさん
朝の単行は頑張らないと撮れませんでしたね。
その後に上信行ったらデハ20形の単行が撮れるとは知りませんでした。
残念!

伊豆之国 さんのコメント...

上毛電鉄に乗ったのは、7年前と昨年の2度ですが、いずれも乗った区間は西桐生~赤城間だけでした。7年前のときは、夏の暑い中、鋸屋根の紡績工場が残る桐生の町並み散策の後、赤城→太田→伊勢崎→高崎と回ったコースで、ともかく今まで乗っていない路線を細切れでも乗ってみよう、という意味合いだったようなものでした。2度目となった昨年は、やはり西桐生から、何かと話題になる「富士山下」で下車。駅のすぐ北の小高い山に富士山の神を祭った祠があり、この日は薄雲がかかってよく見えなかったのですが、快晴の日には本物の富士山が見えるそうだとか。このときもやはり真夏で猛烈な暑さ、往復10分の「弾丸登山」でしたが、草木が生い茂る山道の上り下りは中年親父には結構こたえました。駅のすぐ東、渡良瀬川の鉄橋の手前に踏切があり、今ではほとんど聞けなくなった電動ベルが鳴るので、「鉄音」マニアには知る人ぞ知る「録音名所」になっているそうですが、片方のベルが故障して鳴らなくなっているらしく、いつまで聞けるのかわかりません…。赤城で降りて、「関東の耶馬溪」とも呼ばれる「高津戸峡」を散策した後、わたらせ渓谷鉄道で足尾に出て銅山を見学、それからバスでこの日の宿を取った日光へと向かったのでした。
桐生付近は、両毛線・東武・上毛の3路線が並走するなどお互いにすぐ近くを走り、駅もすぐ近所にあるのに離れていたり列車本数も少ないので、乗りつぶしを狙うには「魔の三角地帯」といった様子にも見えます。上毛の101型のイベント運行は、定期的に行われているようですが、現在の営業車両は、元井の頭線の3000系に統一され、昨年の夏は「風鈴電車」にも乗り合わせました。

伊豆之国 さんのコメント...

>
桐生付近は、両毛線・東武・上毛の3路線が並走

失礼しました、わたらせ渓谷も加えた4路線の錯綜でしたね…。

chitetsu さんのコメント...

伊豆之国さん
楽しそうなルートでの乗車体験ですね。
桐生を含めて両毛線沿線の街並みは味わいがありますし、そこから足尾経由日光ルートも楽しいですね。
私も似たようなルートで回ったことがあります。
桐生付近の錯綜した路線網も楽しいです。