古い建物や街並みをめぐる紀行・地方電化私鉄以外の駅関係の写真については兄弟ブログ(「古い建物と街並みをもとめて」・アドレスは右側の兄弟ブログらんの「古い建物と街並みをもとめて」をクリックしてください)にアップすることにしました。  こちらも是非ご覧下さい(但し、こちらのブログは駅の写真以外は鉄分ほとんどありません。悪しからず)。

2014年5月6日火曜日

広島電鉄の今 (上・軌道線)

連休谷間の週末に中国地方に出張があり、その帰り道に(シメシメ)広島電鉄に寄ってきました。
広電の今のレポートを軌道線、鉄道線の二部構成でアップします。

軌道線直通の連接電車の記事はこちら(⇒広島電鉄 軌道線直通の電車)。
軌道線電車、数年前の訪問時の記事はこちら(⇒夏休み親子旅)。

業務終了後に新幹線で広島へ。
広島着は18:30。
翌日は早朝から宮島へ行こうと思っているので、軌道線電車撮影のチャンスはわずか、これから日没までの約30分が勝負です。

3004A 14.5.2 広島駅

広電の電停に着くと元西鉄のピンク色電車がお出迎え。
目の前で逃げるように発車してゆき、じっくり見れませんでした。
ともあれ、先ずは幸先の良いスタートです。

3004A(左)、1912(右)
 14.5.2 広島駅

3000形が宇品に向かって発車するとすれ違いに元京都市電がやって来ました。
この3000形、宇品ゆきだったので、これが帰ってくるまで待とうと思っていたのですが・・・。

1912 14.5.2 広島駅

元京都の1900形はこの角度から見るとクーラーも目立たず、昔日の姿を良く残している気がします。

1912(左)、768(右)
 14.5.2 広島駅

元京都市電が出てゆくのとすれ違いに元大阪市電の750形がやって来ました。
グリーンムーバに席捲されつつも古い電車もそれなりに活躍のご様子。
安心しました。


768 14.5.2 猿猴橋町ー的場町

だんだん陽が沈んで撮影条件が悪くなってきました。
750形が夕陽の残影を照らして走り去りました。

1901 14.5.2 猿猴橋町ー的場町

的場町手前の三叉路はいつでも車が溢れていて、運行のネックになっているのではないかと思ってしまいます。

3008A 14.5.2 猿猴橋町ー的場町

3000形、先程の電車とは別の2本目がやって来ました。
残念ながらこちらの電車は側面に広告が入っていました。

 14.5.2 猿猴橋町

猿猴橋町電停は広島駅から信号一つ渡っただけの場所で、こんな所に電停が必要なのかと思うような場所ですが、それなりの乗降があるのですね。
広島駅前から的場町までのこの通りは駅前なのに車の往来も少ない穴場的な区間で、電車がゆっくりと撮れます。

こちらで、目の前を逃げるように去った3000形と京都市電が来るのを待ちました。
しかしながら・・・
この後やってくるのは新しい電車ばかり・・・。

5104B 14.5.2 猿猴橋町

グリーンムーバMAX。

3903A 14.5.2 猿猴橋町

ぐりーんらいなー。
どれもスタイルはまちまちだし、制御器から発するVVVF音も結構異なり、それはそれで面白かったですが、やっぱり吊り掛け電車が見たい・・・。

707 14.5.2 猿猴橋町

単車はこのタイプの電車ばかり・・・・。
700形と800形の違いが良く判りません。
この電車、詰まんないです。
700形も若番車は吊り掛け式、途中からは駆動方式が変更されているようでカルダンドライブ。

3008B 14.5.2 猿猴橋町

ようやくやって来ました、ピンクの連接電車。
さっきの広告付き電車です。
結局最初に見た3000形はやって来ませんでした。
お休みしたのか、宇品からどこかに行ってしまったのでしょう。
ちょっと残念。


1901 14.5.2 猿猴橋町

そして待つこと約1時間弱、ようやくやってきました、1900形。
やはり、この電車は良いですね。
それにしても、やって来る電車どれもお客さんがいっぱい乗車していて活気があって、それを見ているだけでも良いものです。
また、連接車は車掌さんが乗っていて、窓から顔を出して安全確認をしている姿もワンマン電車が当然の現代の路面電車にあってはなかなか良いものです。

1901 14.5.2 猿猴橋町ー的場町

1900形が折り返してくるのを撮って、時計を見ると21時。
これで路面電車見学はおしまいにしてホテルにチェックインしました。

 14.5.2 的場町

翌朝は宮島に向かいます。

10 件のコメント:

宵闇 さんのコメント...

750形がまだ現役なんですね。
それがビックリしました。
おそらく広島電鉄最古参になりますね。

chitetsu さんのコメント...

宵闇さん
このタイプの電車はこれ一両しか見かけませんでした。
750形のことちょっと調べてみたのですが、戦前製と戦後製が混ざっているようです。
私が見た768号は戦後製でしたので、最古参では無いようですが、在籍していてもほぼ動いていない電車もあるようなので実質的には最古参のようなものですね。

赤影 さんのコメント...

この電停付近は楽しいですよね~。
旧い洋風商店建築のカメラ屋さんとか、まだあるのかな~?
 
余談ですが、昨日湘南の運転会でついに日本一有名な東急電車を見ました!

http://blogs.yahoo.co.jp/de_eb_zzzz/33080525.html#33080525

ちゃんと走ってました(笑)

chitetsu さんのコメント...

赤影さん
この電停付近も結構建物が入れ替わってしまっているようです。
洋風商店建築のカメラ屋さんは見当たりませんでした。

湘南の運転会行ってきたのですね!
楽しそうな雰囲気が画像から伺えます。
そ・し・て・・・・
あのおっちゃんにも遭遇したのですね。
ご愁傷様でした・・・。

Cedar さんのコメント...

広電健在!嬉しい限りです。猿猴橋町界隈は本数が多いし、ごちゃごちゃ感もあっていいですね。ラストカット好きです。

まろねふ さんのコメント...

広電にお越しになられたのですね! 如何でしたでしょうか?

軌道線の旧型車は昔と違い、日中の運用は7・8号線を除きその数を減らしております。夜間の比治山線で1900形を見る機会もかなり減っているのではないでしょうか?

比治山線の夕方の連接車運用は1往復若しくは2往復の運用ですから、撮影は一発勝負になると思います。

750形は稼働車は762・768号の2両のみで、769・772号は休車となり江波車庫に留置されております。

広電の古参車は762号の昭和15年製、650形は昭和17年製ですが、582号は書類上、車体更新を行った昭和36年生となっておりますが、昭和初期(8年だったか?)の製造です。非営業車を含めると156号の大正15年製(車体は戦後製)です。

700形と800形の違いは制御方式の違いで、700形は抵抗制御、800形はチョッパ制御です。700形は701~704・705~707・711~714で異なり、1次車は抵抗制御及び直並列制御で主電動機は発生品、2次車は抵抗制御のみで主電動機は発生品、3次車は完全新製車でカルダン駆動となっています。
800形は製造時期の違いで6タイプあります。

次回の宮島線ネタを楽しみにしております。

長文失礼いたしました…

chitetsu さんのコメント...

Cedarさん
ひろでん、5年振りぐらいの訪問ですが、元気でした。
連接車が増えて古い電車はやはり数を減らしていましたね。

chitetsu さんのコメント...

maronefuさん
コメント、ありがとうございます。
流石、地元の方の解説、それぞれ納得であります。
やはり古い電車の運用は結構限定的になってきているのですね。
時代の要請でしょうし、止むを得ませんね。
それにしてもどの電車もお客さんがいっぱいで元気な路面電車を見るのは楽しかったです。

なにわ さんのコメント...

中の人であるまろねふさんの向こうを張るのも何なんですが、582ということはK車かL車、ということは、1929~31年くらいの製造ではないでしょうか。
更新でかえって不細工になってしまいましたが。
750は、1601(51~60:阪堺120と同じ),1651(61~64),1801(65~72)が同居していたけったいな形式ですが、1651から1801まで、途中の1701,1711,1751を含め略同の車体だったのが、ここまで生きながらえた理由でしょうか。広島に来て半世紀近くになります。
1900もよほど使い勝手が良かったのか、移ってから35年になりました。
そろそろ車齢60年に達しようとしています。

chitetsu さんのコメント...

なにわさん
京都の1900は他の譲渡市電とは異なり、転入当初の15両の陣容がそのままのようです。
そろそろメスが入るんでしょうか?