古い建物や街並みをめぐる紀行・地方電化私鉄以外の駅関係の写真については兄弟ブログ(「古い建物と街並みをもとめて」・アドレスは右側の兄弟ブログらんの「古い建物と街並みをもとめて」をクリックしてください)にアップすることにしました。  こちらも是非ご覧下さい(但し、こちらのブログは駅の写真以外は鉄分ほとんどありません。悪しからず)。

2014年5月10日土曜日

KATOの西武5000系特急レッドアロー号、買いました

KATOの地元ネタ、特急レッドアロー5000系がいよいよ発売なりました。
先日、予約品を引き取って来ましたので本日はちょっと遅れ馳せながら、そのインプレッションレポートです。

KATOのレッドアローと西武特集号

今回のレッドアロー号はそれなりに売れたのか、引き取り時には店頭からは消えていました。
予約しても全然売れ残っていたり、あっという間に消えてしまったり、人気を読むのは難しいですね。
製品はKATO製品らしく基本的には的確な仕上がりをしています。
同車がデビューした時のピクトリアル西武特集号と記念撮影です。

最近はそんなことは無くなったと思いますが、大手私鉄の中で記事が掲載される確率は西武は圧倒的に少ないのではないかと思われる時期が長く続いた気がします。
会社の車両に対する合理的?というか石橋をたたいて渡るようなケチった設計方針は、人気度を考えると止むなし・・・なのかも知れませんが、西武ファンとしては忸怩たる思いをしたものです。
その分、このピクトリアルの西武特集号は大変嬉しかったのを覚えています。

良い印象の正面

正面の印象も良い感じです。
でも、個人的にはこの正面のデザインは登場時はどうも馴染めないスタイルだな、と思っていました。
まあ、古い電車しか興味が無かった時代なので止むを得ません。

パンタまわり

モハの屋根周りはちょっと手抜きか?
配管の立体感とかパンタ台あたりの造作はかなりデフォルメされているようです・・・。
クーラー手前で前触れもなく途切れた配管が不気味です・・・・。
こりゃないでしょう!!!
また、西武初のクーラーは旧型、脇にはランボードがない時代の設定のようです。
一応、パンタ塗装、一部機器に色差しをしましたが、配管は不気味に切れているので色差しも止めました・・・。
実車は途切れている部分で配管が屋根に埋め込まれているようですが、そのあたりのイメージを再現してほしかったなあ。

乗務員扉周りはタッチアップ
(上が後・下が購入時)

乗務員室扉の手すり部分は101系以上に塗料が回っていません。
コレは気になるのでタッチアップしました。

クハ5500
クハ5500。

モハ5000奇数
モハ5000(M1・奇数)。
屋根回りと床下にちょっと色差しをしました。

モハ5000(偶数)


モハ5000(M2・偶数)。
新造の特急車にAK-3のコンプレッサーは西武以外じゃあり得ない装備ですね。
リクライニングシートの床から、クモハ73と同じコンプ音がするのは痛快?

Nの西武線も結構充実!

5000系の入線でNゲージ西武線も結構充実してきました。
昭和時代に在籍した西武線電車は一通り手元に欲しいと思っての電車集め、HOとNを合計したら手元に無い残った系列は601系と801系を残すのみとなりました。

それでは実物編です。
5000系レッドアロー号は御存知のように秩父線開通に合わせて用意された西武線初の特急車両です。
1969年の開業時用意されたレッドアローは予備無し4連2編成でスタート、すぐにもうひと編成が落成、この3編成は西武初の日立への外注電車でした。
特急電車を自社工場で作るのが自信が無かった?、それとも裾が絞れなかった?
しかし、その後の4編成目の増備からは自社工場ですべて賄っているのが西武鉄道らしいですが、日立とは最初からその辺りの握りがあったのでしょうか?それとも…
日立の立場からはどう映ったのでしょうか?

当時の西武鉄道にとって有料特急は結構冒険であったようで、空気を運ぶのではないかと心配も相当あったようですが、当時を回顧した担当者の対談記事にも書かれていますが『たとえ空気を運ぶようでも特急を走らせよう』と言う話になったそうです。
そして当時の担当者の回想記には下記のような話が出ています。
『西武秩父線開通の時に宣伝効果を高めるため特急列車を走らせてみたらどうかということになり、4両編成のレッドアロー4編成が1969年の開通時に登場しました。ただし、特急が失敗したときには車体だけ捨てればよいようにと台車・電装部品は101系と同じものにしました』(鉄道ピクトリアル2013年12月西武鉄道特集号から)。
~うーむ、なるほどです。

デビュー時の記事

さて、実車の写真ですが、あれだけ撮ってる西武線の電車なので、それなりに撮ってあったと思っていたのですが、ネガをひっくり返してみたら・・・・・
何と、二枚しか撮っていませんでした!!!

80.4.27 西武秩父

西武秩父駅に並ぶ秩父線開業時のエース。
車番さえメモってません・・・。

E852とクハ5511と101系
 80.4.27 横瀬

これまた微妙な写真ですが、秩父開業の3役者揃い踏みではあります。

以上!

あれだけ西武線の電車を撮っているのに、なんとレッドアローの画像はこれだけ!
何と言うことでしょう〜!!!!!
これしか撮っていませんでした。
ああぁああぁ・・・。
当時の自分は新性能電車、特に特急車両には全くと言っていいほど興味を示していなかったのでした。
今考えるとこれまた勿体ないことをしましたです・・・。

富山地鉄のRAILWAYSパンフ
ご存知のようにレッドアローは1993年から3年間でNRAに更新され、大半の車両は解体されてしまいましたが、一部の車体だけが富山地鉄に嫁ぎました。


モハ16014 09.8.22 経田ー電鉄石田

西武時代に撮らなかったツケを富山で埋め合わせました。
ワンマンの特急アルペン号、既に中間車は抜けた後です。
でも、まだミトーカの餌食にはなっていませんでした。


モハ16011 09.8.22 経田ー電鉄石田

反対側からは普通列車でレッドアロー号がやって来ました。
レッドアロー号の2両編成とワンマン表示がどうにも違和感を感じた再会でした。



12 件のコメント:

赤わんわん さんのコメント...

おはようございます!
うーん
屋上配管だけじゃなくてなんか箱がくっついただけのヒューズボックスとかも微妙ですね・・・
KATO流の割り切りなんでしょうがちょっと現代のNゲージのレベルから比べると車体がのっぺりしてるからか不思議な感じ。
ちなみに僕には届きませんでした(泣)。。

maru-ha さんのコメント...

小生も予約して購入しちゃいました。登場時の4両編成が懐的には良いなと思っていましたが、模型屋さんも商売だから6両編成にするんでしょうね。しかも引取りの際に101低窓の予約もしちゃいました。

さてさて、私もにやにやして眺めてましたが屋根の配線は、こんなんだったかな??と思いました。小生の沿線には土日に1本しか動いていなかったんで、あんまり覚えていなかったんですが、chitetsuさんの解説で納得。

小生も5000って撮ってないですよーー!。他の電車とか貨物は撮っていたのに。。。
フィルムを探しましたが、やっぱ無い!!
沿線の中間駅利用者は、見るだけ、追越されるだけで、意外と縁が薄かったのかな。

阪鉄車輌 さんのコメント...

おかげさまでイヌフルエンザの症状はようやく治まりましたが、今回はかなり体力を消耗したようです。お気をつけください。

さて、私が中一のころ地元・阪神電車がサイコーと思っていた時にはじめて鉄道雑誌を買いレッドアローの存在を知りました。

コドモのころの絵本に東武DRC・OERロマンスカーやVistaCarⅡ・南海ZoomCarはありましたがレッドアローは載っていませんでした。なので初めて雑誌で見る写真に衝撃を受けた記憶があります。
一度も沿線に住んだこともレッドアローに乗車したこともないのですが、実は結構好きです。正面にアンドンの箱が付いたときは少し残念でした。

なにわ さんのコメント...

そういえば、昔、トミーさんが出してたなあと思い出しました。
何年かに一度、必ず順番が回ってくるピクトリアルの別冊を除けば、関東では西武、京成、関西では南海が取り上げられないですね。他は西鉄ですか。京成は、まだ特急車で取り上げる機会がありますが。
社内で有名な方や応援団がいる会社は、ネタになりやすいですから。

Cedar さんのコメント...

レッドアローがデビューした時、学校の鉄クラブで秩父まで行きました。内装パネルに花がプリントされてたのと、走りが特急らしくないことでした。でもクロスシートは快適でしたが。

宵闇 さんのコメント...

今月は鉄コレで551系も出ますね。
更にラインナップが広がりますね。

chitetsu さんのコメント...

赤わんわん殿
おはようございます!
今回の屋根周り、う~むずいぶん割り切ってますね。
別パーツでヒューズボックスは付けて欲しかったです。
GMだってそうしてるのに・・・。

chitetsu さんのコメント...

maru-ha殿
おお!買ってしまいましたか!
それも101系の予約まで・・・。
Nゲージにじわじわ洗脳されてきましたね。
やっぱり追い抜かれたり見るだけの電車はやっぱり疎遠だったのでしょうかね。
最近のNRAはとっているのは皮肉です。

chitetsu さんのコメント...

阪鉄車輌さん
イヌフルエンザ完治お疲れ様でした。
ピークは越えても安心できないんですね。
やはり皆が認識することができる私鉄特急はビスタカーにパノラマカー、けごんにはこね止まりなのでしょうね。
今のNRAもどこか中途半端ですし。
初代レッドアローの結構押し出しの強い正面のデザインは好き嫌いがはっきり出そうですね。

chitetsu さんのコメント...

なにわさん
昔のトミックス製品は良くレッドアローがネタになったものだと思いました。
やはり私鉄ネタはどれだけ好きな人が多いかがはっきりと現れちゃいますね。

chitetsu さんのコメント...

Cedarさん
5000系の内装はなんだか落ち着きのない安っぽい印象を受けましたね。
変な色した自動ドアも・・・な印象を受けました。
185系が出たとき『レッドアローレベル』と揶揄された記事を見たことがあります。

chitetsu さんのコメント...

宵闇さん
・・・・
そうなんです!
551系に101系6連と財布に優しくない状況が続きそうです。