第９回軽便鉄道模型祭レポート その２

軽便鉄道模型祭レポート二回目は、今回の展示で私的に一番引き込まれたレイアウト展示、磯野さんの『むかし下津井電鉄』のレポートです。

たまたまKBMCと同じ部屋のお隣さん、北九州からご夫婦でレイアウトを積んで車でこられたとのこと・・ひぇ～・・それだけで驚いてしまいますが、作品にはもっと驚いてしまいました。
ＨＰ工事中のようですが片鱗が見れます（⇒オズボーン模型）。
こちらの作品は人気を博しており、その証拠に作品の前には常に人だかりができて、なかなかそれが切れません（KBMCは人だかりが結構切れてました・・・まずっ）。

レイアウト全景

下津井電鉄をイメージしたレイアウト全景。
縮尺は８７では無く８０分の１ということで、車両を含めてほぼフルスクラッチの作品です。
線路配置自体はエンドレスに駅構内配線、とよくありそうな配置ですが、巧みな建物配置と高低差で見所満載でした。

下津井駅

まずは、メインの駅から。
うまくデフォルメされていますね。

駅正面と、坂道。

駅舎正面側。
駅前の道が微妙に曲がりながら坂を下っていきます。
このあたりのセンス、光ってますね。

小さな駅

エンドレスの反対側にある小さな駅、琴瀬駅と書かれていました。
狭いスペースに駅二つは結構リスクを伴う手法ですが、違和感をあまり感じさせません。

コーナーの自動車整備工場

その小さな駅を手前のコーナー部分。
角に交差点を持ってくる構成手腕もなかなかですがっ・・・

青・黄・赤・・・。

下津井二丁目交差点信号に注目！
ちゃんと歩行者信号が点滅後、黄、赤と現示します！
このギミック、堪らんですね！
見入ってしまいました。

照明入り自販機と萌えたゴミ箱

その工場脇のぐちゃぐちゃ感もいい感じ・・・。
Chitetsuは自販機脇の網型のゴミ箱に萌えました～。

なんだかイイです。

海辺りを予感させる町並みと川を渡るフジカラー電車。

駅の構内風景

下津井駅を遠望。
構内の風景もイイ感じでまったり。

港の造船所

自分もやってみたかった造船所風景。
ヤられました（そういう問題じゃない）！
奥の造船所建物内も細かく作られており、見ていて飽きません。
これは、複数の実例を研究、それなりにお勉強しないと簡単には作れない代物です。

パチンコACE

神社とパチンコ屋。
古い町並みの中にちょっと違和感を生みそうな新しい娯楽施設。
これが自然に馴染んでいるあたりのセンスはなかなかですね。
自分にはこの勇気がありません。
見習わねば・・・。

駅前の建物たち

駅前の旅館と商店。
左手の旅館には露天風呂もあったりして、それなりに遊びの要素も入ってます。

向日葵と洋館

向日葵と角の洋館。
向日葵は明らかにオーバースケールですが、それが嫌味に感じないのがこの作品の素晴らしいところです。
作者の気持ちが大きさになって伝わっていうか、主張にメリハリを感じます。
兎に角、模型を楽しんでいるという姿勢が良いですね。
奥の洋館は昔TMSに発表した私の街並み記事を参考に作って頂いたとのこと。
こうやって模型にして頂くと、記事を書いた甲斐があるというものです。

レイアウト夜景

閉場間際、お客さんが居なくなった頃合に、夜景を撮りました。
こちらは全景です。
やはり照明フル装備のレイアウトは良いですね。

小さな駅前風景

小さな駅周辺の夜景。

刺激をいっぱい受けました

製作期間約２年だそうです。
ファインスケールモデルとはちょっと違うスタンスの模型ですが、模型を楽しむひとつの方向性を示した良い模型に出会えました。
北九州からお疲れ様でした。
また、次の模型祭にも新作持って来てね・・・・。